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脚本のプロット、 その組み立て方。

着想を、そのまま書き始められる構造に変える方法です。ログライン、形、ビートシート、そして脚本全体を一望できるシーンボード。

2026年9月更新

短い答え: 脚本のプロットは、主人公の欲求と障害を言い切るログラインから始めます。次に構造を選び、主要なビートをビートシートとして並べます。各ビートをシーンに割ってボードに置き、原因と結果がすっと流れるまで順番を試します。あとはボードから書き、脚本が動いたらプロットも追随させます。

プロットは、いちばん安く間違えられる場所です。うまくいかないシーンは、プロットなら一行直せば済みます。それが12ページの台詞になってからでは、一週間かかります。書き直しの多くは構造の問題です。つまり書き直しの多くは、ビートシートを広げた静かな午後から始められたはずのものです。以下の方法は長編にもパイロット版にも使えて、最後までページの近くを離れません。

プロットを書くのは、ひらめきが着地する場所をつくる作業です。ひらめきの反対側にある作業ではありません。愛しているシーンに存在理由と居場所を与えるために、骨組みを組みます。では、脚本のプロットの書き方を順に見ていきます。

1. ログラインと、核にある欲求から始める

構造の前に、ビートの前に、一文を書きます。ログラインは、主人公が誰で、何を求め、何が立ちはだかるのかを言い切ります。キャッチコピーでもあらすじでもありません。あとに続くすべての選択を測る、背骨です。

前提そのものより、核にある欲求のほうが重要です。前提は状況で、欲求はエンジンです。主人公が何を手に入れようとしていて、なぜそれが簡単に手に入らないのかを平易に言えたとき、プロット全体をまとめる引力が手に入ります。ログラインは見えるところに置いてください。シーンが漂い始めるたびに、それが発見なのか寄り道なのかを教えてくれます。

2. 構造を選ぶ(三幕構成か、シークエンス法)

構造とは、物語がどこで曲がるかについての期待の束です。出発点として使いやすいのは、三幕構成と8シークエンス法の2つです。

  • 三幕構成は、設定・対立・解決の3つを、主人公が追うものを変える2つの転換点で区切ります。
  • シークエンス法は脚本をおよそ8つの短い動きに分け、それぞれに小さな目標と逆転を持たせます。長い中盤がだれるのを防げます。

厳密に見えるほうを選ぶ必要はありません。基準は、いま手元にある物語に合うかどうかです。構造はビートが着地する場所で、閉じ込める檻にはなりません。物語がその形に抵抗するなら、その抵抗自体が手がかりです。

3. 主要なビートを並べる(ビートシート)

ビートシートは、荷重を受け持つ瞬間の短い一覧です。物語が曲がり、主人公が引き返せなくなる地点。まだシーンを書いてはいません。いずれシーンが仕えることになる瞬間を、置いているところです。

使えるビートシートには、たいていオープニングの画、きっかけとなる事件、第一の転換点、ミッドポイント、どん底、クライマックス、そして結末が入ります。各ビートは、何が変わるのかを述べる一行で書きます。状況を変えないなら、それはビートではありません。まだ役目を待っているシーンです。一覧は削って保ってください。力のある5つのビートは、曖昧な15より効きます。

4. ボードの上で、ビートをシーンに割る

ここでビートをシーンに変えます。ひとつのビートに1シーンで足りることも、4シーン必要なこともあります。各シーンでは3つを言い切ります。どこで起きるか、対立は何か、終わったときに状況がどう変わったか。始まった場所で終わるシーンは、削るか、まとめる相手を探すシーンです。

シーンボードが効いてくるのは、ここからです。シーンをカードとして並べると、全体の形が一度に見え、幕やシークエンスごとにまとめられ、長短と強弱のリズムを手で感じられます。順番は、スクロールして追うより、見えているほうが判断しやすいものです。

5. ページを書く前に、順番を試す

台詞を一行も書かないうちに、シーンを一覧として順に読んでください。切れ目ごとに、問いはひとつです。このシーンは、前のシーンが起きたから起きているか。答えが「いいえ」なら、因果がほしい場所に偶然が置かれています。

カードを動かしてください。観客がすでに知っていることを繰り返すだけのシーンは削る。まだつながっていない2つのあいだに、足りないシーンを足す。プロットが元を取るのは、この瞬間です。一覧の並べ替えは1時間の仕事で、初稿の並べ替えは2週間の仕事だからです。

6. ボードから書き、同期を保つ

順番を試したら、ボードから一場面ずつ書き進めます。各シーンの目的はプロットが教えてくれるので、あなたは表面、声、細部を書くことに集中できます。プロットが知らなかったことを初稿が教えてくれたら、ボードを更新して、両方が互いに正直でいられるようにします。

Slimaがこの手順に噛み合うのは、ここです。脚本はライティングスタジオの中のファイルです。シリーズなら1話につき1ファイル、長編なら作品ごとに1ファイル。その隣でシーンボードがカードを預かります。ドラッグして並べ替え、あらすじ・場所・時間帯はカード上でそのまま直せて、各シーンが実際に何分になるのかも見えます。シーズンの構造はビートボードに置き、そのカードが各話のファイルを抱えます。人物や場所は同じツリーに並ぶふつうのファイルなので、AI コーチはその全部を読んでいます。だから、要約から当てずっぽうを言うのではなく、ビートが足りない箇所や効いていないシーンを指摘できます。コーチであり読み手であって、生成ツールではありません。書いた言葉はあなたのものとして残ります。仕上がったら、PDF、Word、Fountainに書き出せます。フォーマットは台湾式フォーマットとハリウッド式の2つで、日本式の縦書き・柱書きには未対応です。FountainはFinal Draftがそのまま開けます。ここまでのすべてはライティングスタジオのシーンボードで、Freeプランのまま試せます。

Slimaでこうする

ビートシートはビートボードに、シーンはシーンボードに。原稿そのものと同じプロジェクトの中で組み立てられます。AI コーチは脚本全体を読み、書き進める横で構造の穴を指摘します。配役はセリフから拾われるので、セリフのある役が抜け落ちることもありません。動き方は脚本のページでご覧ください。

よくある質問

脚本のプロットはどう書けばいいですか?

まずログラインを書き、構造を選び、主要な転換をビートシートとして並べます。そのビートをシーンに割ってボードに置き、原因と結果がすっと流れるまで順番を試します。あとはボードから書き、脚本とプロットの同期を保ってください。

ビートシートとは何ですか? +

ビートシートは、脚本の中で荷重を受け持つ瞬間を並べた短い一覧です。きっかけとなる事件、ミッドポイント、どん底、クライマックスなどが入ります。シーンを一行も書かないうちに物語の曲がり角を配置できるので、早い段階で全体の形を判断できます。

脚本を書く前に、プロットをつくるべきですか? +

多くの書き手は、先にプロットを書くことで書き直しを一回節約しています。プロットがあれば、構造の問題を数分で直せるうちに見つけられます。100ページの台詞を書き終えたあとで気づくより、ずっと軽く済みます。プロットは発見を締め出しません。発見に枠を与えます。

脚本のプロットは、どこまで細かく書きますか? +

各シーンに明確な目的と対立の手ざわりがある程度には細かく、書きながら発見する余地が残る程度にはゆるく。1シーンあたり1〜2行あれば足りることが多くあります。プロットは地図であって、土地そのものではありません。

プロットを書いて、それから脚本を。

ビートシートをシーンボードに移し、その隣で脚本を書く。全ページを読んだコーチが付きます。無料で始められます。

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