INT. 港の酒場 - 夜
雨が窓を打つ。麻里はレジを二度数え、二度とも違う数字になる。ドアは開かない。それが問題だ。
麻里
最終は十一時だと言ったでしょう。
羽賀(画外)
最終の列車はある、と言ったんだ。
1話1ファイル。シリーズバイブル、ビートボード、世界地図と同じツリーに並びます。シーンカード、セリフから拾われるキャスト、書きながら出る尺。書き出しの体裁は台湾式とハリウッド式の2種類です。
INT. 港の酒場 - 夜
雨が窓を打つ。麻里はレジを二度数え、二度とも違う数字になる。ドアは開かない。それが問題だ。
麻里
最終は十一時だと言ったでしょう。
羽賀(画外)
最終の列車はある、と言ったんだ。
Slimaで脚本を書くことは、これまで別の部屋の仕事でした。専用の本棚があり、専用の作法がありました。いまは、ライティングスタジオの中の`.script`ファイルです。技術的な細部の話に聞こえますが、そこが要点です。その1話と、それを生んだビートボードと、物語の舞台になる街の地図が、ようやく同じツリーの兄弟になりました。
season.jsonも、エピソードを包む外側の器も、二層の帳簿もありません。ファイルが自分を説明します——フォーマット、話数、目標尺、幕、シーン。
人物、場所、世界設定のメモは、同じプロジェクトの中のふつうのファイルです。ビートボードも、世界地図も同じです。
バージョン履歴、作品全体の検索、コメント、読み上げ、書き出し、AI コーチ。どれも脚本で使えます。もともとプロジェクトに対して働く仕組みだからです。
タブを執筆からボードへ切り替えると、その話がドラッグで並べ替えられるリストになります。あらすじ、場所、時間帯、キャストはカードの上でそのまま編集できて、そのシーンが実際に何分走っているかも1枚ずつ出ます。
同じシーンを、2通りに刷ります。フォーマットはファイル自身の属性なので、一度決めれば書き出しもプレビューも読み上げも、すべて同じ体裁で揃います。
14. 内景 港の酒場 夜 △ 雨が窓を打つ。麻里はレジを二度 数える。 麻里:最終は十一時だと言ったでしょう。 ▲(低く) 羽賀(画外):最終の列車はある、と言ったんだ。
INT. HARBOUR PUB - NIGHT
Rain against the window. MARIA counts the
till twice.
MARIA
You said the last train was at eleven.
HALBERG (O.S.)
(quietly)
I said there was a last train.
PDFのフォントは中身が必要とするときだけ取りに行くので、日本語や韓国語、アラビア語が混じった脚本でも豆腐が出ません。1シーズンまとめて書き出せば、表紙つきの結合PDFか、1話1ファイルのWordをまとめたzipになります。
増やしたのは4つだけです。どれも、夜11時に自分で紙に書いて計算するはめになるものばかりでした。
そのシーンで誰が話すかは、シーン自体から読み取られます。だからセリフを直せば一緒に更新されます。その場にいて黙っている人を手で足した場合、その追加は残ります。セリフを書き直しても消えません。
セリフとアクションは別の速度で数え、シーンの切り替えごとに一定の時間を足します。タイトルバーが目標に対する合計を出し、近づくと黄色に、超えると赤になります。
シーン数、内外の比率、セリフのある役の数。第二幕がINTを9本続けていることに、プロデューサーより先に気づける程度には十分です。
登場人物ごとに声を割り当てて、シーンを再生します。シーン見出しとアクション描写はナレーターが読みます。OSにもとから入っている音声を使うので、費用はかかりません。
小説家が使っているのと同じファイル形式が、そのままシリーズバイブルの材料になります。
幕が列、ビートがカード。カードは、それが最終的になるエピソードのファイルを抱えられます。脚本カードを展開すると、その下にシーンと尺が並びます。
誰が誰を知り、誰が嘘をつき、それぞれどこに属しているか。向きのある線にラベルを付けられて、グループはまとめて動き、スマホでも動きます。
シーンを軸に置いて、人物ごとに1本のレーンを与えます。誰かが4話ぶん姿を消していれば、その空白が目に見えます。覚えておく必要はありません。
AIは脚本をシーン単位、要素単位で指定します。新しいシーンは、あるべき位置に破線のカードとして現れます。変更は、それが変える行の上に印がつきます。1件ずつ、作業している画面の上で採用するかスキップするかを選べます。チャットパネルでJSONの塊を読む必要はありません。
脚本スタジオは、ある日いきなり止まるわけではありません。段階的に終了へ向かいます。すでに入っている作品はこれまでどおり開けて、これまでどおり書けます。シーズンの途中で放り出すつもりはありません。もうしないのは、新しい仕事をそこではじめることだけです。「新規プロジェクト」のボタンは、いまライティングスタジオを指しています。
各プロジェクトの⋯メニューに「ライティングスタジオの新しい作品としてコピー」があります。各話を`.script`ファイルにし、シーズンの構成をビートボードとして組み直し、人物・場所・ストーリーラインをふつうのメモに変換します。対になっている伏線のメモもつなぎ直すので、張った伏線は回収先を指したままです。メディアも一緒に移ります。
コピーされるだけで、元は動きません。もとのプロジェクトはそのままの場所に残り、以降どちらで編集しても、もう一方には同期されません。変換がうまくいかなかったときは、こちらへご連絡ください:[email protected]。一緒に見ます。
計測を始める前に
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