回想録の難しさは、思い出せないことではありません。思い出す順番と、書くべき順番が違うことです。
先に浮かぶのは、たいていいちばん鮮明な場面です。そしてそれは、話の真ん中にあることが多い。そこから前後に足していくと、すぐに自分がどこまで埋めたのか分からなくなります。
30の記憶はそれぞれ成立しているのに、並べて読むと1本の道になりません。
あの人が引っ越したのは何年だったか。もう1人とはどういう間柄だったか。書いているうちに、自分でも自信がなくなります。
実在する人が読みます。何を書いて何を置いておくかは、この種の書きものだけが背負う難しさです。
章、シーン、メモを時間軸にドラッグすれば、それが出来事になります。スイムレーンで、ある人がどの区間に現れるかが見えます。空いている年も、目で分かります。
関係マップが人を並べます。向きのある線にはラベルを付けられて、一族をまとめて範囲選択し、一緒に動かせます。
人物と場所は同じプロジェクトのふつうのファイルで、AIが読めます。第10章まで来ても、第2章のあの人が誰だったかを訊けます。
リンク1本で草稿を共有できます。相手は登録しなくても読めて、コメントも残せます。初期設定は非公開で、作品が学習に使われることはありません。
回想録の最初の読者は、たいてい家族です。そして家族は、読みながら細部を照合します。年表と関係マップは、自分のための整理道具であるだけでなく、訊かれたときに開いて示せるものでもあります。
見せる相手は、そのつど選べます。共有リンクは読み取り専用で、相手はアカウントを作らずに読めます。公開したものはプライバシーセンターに一覧で並び、どれもその場で取り消せます。
計測を始める前に
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