Slimaで連続ドラマを書く

1シーズン12話が、 1つのプロジェクトに。

1話はファイルツリーの中の1ファイルです。シリーズバイブルも、シーズン全体のビートも、物語が起きる街の地図も、その隣に置けます。

なぜ難しいのか

散っているのはファイルではなく、 そのシーズンの記憶です。

12話を書き通すあいだ、覚えておくことは小説より1つ次元が増えます。誰が何話に出るか、どの筋がどこで閉じるか、この回は実際に何分あるか。

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人物が12個のファイルに散る

第3話で立てた性格の代償を、第9話で払わせます。あいだに6話あって、記憶だけではつながりません。

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尺は、書き終わってから分かる

書いている最中は何分になるか分からず、直し終えてから8分超過に気づきます。

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体裁が中身に貼りついている

体裁を変えるたびに組み直しです。しかも制作側が求める体裁は、あなたの慣れたものとは限りません。

Slimaはどう受けるか

シーズン全体を、 1つの画面に広げる。

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1話1ファイル

ツリーで右クリックして脚本を追加すれば、1話が1ファイルになります。シーンと要素をファイル自身が持ちます。脚本のふりをしたテキストファイルとは別ものです。

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シーズン全体のビートボード

幕が列で、ビートがカード。1枚のカードは、それが最終的になった話のファイルを抱えられます。構成が変わったら、ビートを別の幕へ動かします。

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キャストはセリフから拾う

そのシーンで誰が話しているかは、シーンの本文から読み取られます。セリフを直せば追随します。手で足した「その場にいる人物」は、セリフを書き直しても消えません。

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2種類の体裁、同じ原稿

体裁はファイル自身の設定です。一度決めれば、台湾式でもハリウッド式でも、PDFとWordの書き出しが同じ規則に従います。

脚本ファイルの編集画面。柱書きの行に内外・場所・時間帯・想定の尺が並び、その下に人物名と台詞が続きます。
1話につき.scriptファイルが1つ。柱書きの横の尺は書きながら計算されるので、整形し終えてから長さに気づくことがありません。
日本の映像脚本の現実

台湾式とハリウッド式の2種類で、 日本式には対応していません。

Slimaの脚本ファイルが書き出せるのは、台湾式とハリウッド式です。日本式の柱書き・縦書きには対応していません。国内の制作現場にそのまま渡せる体裁ではない、ということです。曖昧にしても仕方がないので先に書いておきます。構成を組む段階の道具として使うぶんには、あるいは海外の共同制作や英語圏への企画として出すなら、ここは問題になりません。

シーズンをまとめて書き出すと、表紙の付いた1本のPDFか、1話1ファイルのWordをまとめた圧縮ファイルになります。

1シーンだけ、 書いてみてください。

1冊つくって脚本ファイルを1つ足し、シーン見出しを1行入れる。試すのはそれだけです。