この週は四つ。どれも、書いている間にAIがどう付き合うかの話です。
AI メモリ — 会話をまたいで文脈を持つ
AIとの会話はそれまでその場かぎりでした。新しく話しかけるたび、前のことは全部忘れています。
長編ではこれが致命的です。世界設定も、人物も、前に決めたことも、毎回説明し直すことになります。
新しいAI メモリでは、こうなります。
- 繰り返し伝えた設定を覚えます(「主人公は左利き」)
- 推敲の好みを覚えます(「『放つ』という語は使わない」)
- 文体を覚えます(好きな一文の長さ、語りの運び)
記憶は作品ごとです。作品をまたいで漏れることはありません。
AIがその作品について何を覚えているかは設定 → AI → メモリで見られます。書き換えも削除もできます。
AI コーチ — 代筆ではなく、問いかけで
AIとの会話の既定の振る舞いを変えました。代筆から、コーチへ。
| モード | 振る舞い |
|---|---|
| 旧 | 「会話の場面を書いて」→ AIが書いてくれる |
| 新 | 「会話の場面を書いて」→ AIが「二人の間の緊張は何ですか」と聞き、自分で書けるように導く |
なぜ変えたか。 代筆させつづけると、書き手は下手になっていきます。導かせると、うまくなっていきます。私たちは後者を選びました。
それでも代筆がほしいときは、チャットのパネルで代筆モードに切り替えられます(Pro以上の契約)。
共有リンク — 章を外に見せる
章ごとに公開の共有リンクを作れるようになりました。Slimaのアカウントを持っていない人に渡せます。
できること。
- 読み取り専用(読む側にはコミット履歴も設定もベータリーダーのレポートも見えません)
- パスワードをかけられます
- 期限を付けられます(24時間 / 7日 / 無期限)
- 収集への対策(noindexとレート制限)
入口は章の右上、共有のアイコンです。
編集者、友人、読者の集まりに下書きを渡すときに使えます。
エンティティリンク — ファイルをまたいでつなぐ
本文で@と打つと、人物 / 場所 / 概念にリンクできます。
リンクすると。
- サイドバーのエンティティのパネルに出ます。押すとその設定のページへ飛べます
- 「この人物は第X章、Y章、Z章に出る」を自動で追います
- 名前を変えると、参照している場所がすべて追随します
つなげる種類。
- 人物
- 場所
- 組織
- 概念
- 重要な品物
来週
AI ベータリーダーがV2になります。六つの観点、104の問い、編集者に近い構造化された分析です。