Slima MCPサーバーが動きはじめました。
この週から、本を触るためにSlimaを開く必要はなくなります。claude.ai、Cursor、Claude Code、Gemini CLIをはじめ、MCPに対応したAIクライアントなら、Slimaの本を直接読み書きできます。
この記事はいつもより長めです。変更が、いつもの機能追加より大きいからです。
MCPとは何か
Model Context Protocolは、AIクライアント(claude.aiやCursorなど)が外部の道具やデータとやり取りするための、開かれた規格です。
AIのためのUSB-Cだと思ってください。差し口が一つに決まっていて、対応した道具はどれも挿さります。
Slima MCPサーバーは、あなたの本を——章、人物、場面、世界設定、バージョン履歴を——MCPの道具として差し出します。対応するクライアントなら、この規格を通して読み書きできます。
Slima MCPでできること
つないだあと、手元のAIクライアントからこういうことができます。
- 章を読む:「『雲の上』の第3章、後半を見せて」
- 章を書き足す:「第5章の最後に、主人公がエイデンと別れる段落を足して」
- 構造を読む:「この本の章を全部、文字数つきで並べて」
- 新しい本、章、人物を作る
- 時間をさかのぼる:「第7章は二週間前どうなっていた?」
- 横断して探す:「『青陽楼』という地名が出てくるのはどの作品?」
言い換えると、本はSlimaに置いたまま、どのAIの道具からでも使えるということです。
つなぎ方
方法1:claude.ai(いちばん簡単)
OAuth 2.0の一式(動的クライアント登録、OpenID Connectのディスカバリ)を一週間かけて作ったので、claude.aiからはワンクリックでつながります。
- claude.ai → 設定 → コネクタ → カスタムコネクタを追加
https://slima.ai/mcpを貼る- OAuthの認可を押し、Slimaにログイン
- 終わりです。そのまま本の話ができます
方法2:Claude Code(CLI)
claude mcp add slima https://slima.ai/mcp
一度OAuthを通せば、あとはそのままです。
方法3:Cursor / Gemini CLI / その他のMCPクライアント
MCPを話せるクライアントならつながります。手動の設定はslima.ai/mcpにあります。
長編の書き手にとって、なぜこれが効くのか
長編が詰まるのは「道具がない」からではありません。「道具が多すぎて、考えがその間で切れる」からです。
- 下書きはSlima
- 調べ物はAIクライアント
- 世界設定の突き合わせはエディタ
- 検索はブラウザ
行き来のたびに、頭は最初から立ち上げ直しになります。
Slima MCPはここに効きます。本が「Slimaの中のデータ」から「手元のAIクライアントの、延長された記憶」に変わります。Slimaで書き、AIと筋の相談をするとき、相手にはもう原稿が見えています。貼り直しも、文脈の説明のやり直しも要りません。
長編の道具はこちらへ向かうと考えています。私たちは少しだけ早く来ました。
セキュリティ
- OAuth 2.0と範囲を限った権限(読み取りのみ / 読み書き)
- コネクタはSlimaの
設定 → コネクタからいつでも取り消せます - MCPの操作はすべて監査ログに残ります(「claude.aiが2026-01-30 14:32に第3章を変更」)
来月
2月のテーマは、Slimaがブラウザを出ること。デスクトップアプリが出ます。自動更新、ネイティブメニュー、Gatekeeperへの対処つきです。