脚本スタジオが出て一か月。大きな作り直しを出しました。脚本スタジオv2です。
機能が増えただけではありません。脚本の仕事の流れそのものを設計し直しています。
なぜv2なのか
v1のあと、脚本家からこう言われました。
- 階層が話数 → シーンで止まっていて、ストーリーラインを追えない
- シーズンまるごとを一度に書き出して共同の書き手に渡せない
- 項目をたくさん直したいとき、シーンカードが窮屈
- 「納品」の流れがない
v2では画面の構成をすべて書き直しました。
四つのタブ:企画 / シーン / 執筆 / 納品
脚本スタジオv2は、仕事の流れを四つの段階に分けました。
| タブ | 役割 |
|---|---|
| 企画 | ストーリーライン、構造、人物、世界設定 |
| シーン | シーンカード、シーン表、ドラッグでの並べ替え |
| 執筆 | シーン単位で実際に書く |
| 納品 | 書き出し、確認、受け渡し |
タブごとに画面を最適化しました。もう混ざりません。
ストーリーラインの階層
ストーリーラインの管理が入りました。
- 主筋 / 副筋 / 人物の弧を並行して追えます
- どの話数、どのシーンに出るかがストーリーラインごとに見えます
- ドラッグでの並べ替え、その場での編集、すぐ引ける検索
- ストーリーラインの時系列 — どの弧がどの話数で山を迎えるかが見えます
10話を超える長い作品ほど効きます。
納品タブ — 複数の形式で書き出す
いちばん要望の多かったもの。シリーズ / シーズン / 話数をワンクリックで書き出せます。
- 📄 台湾の業界標準の書式
- 🎬 ハリウッドの標準の書式
- 📝 Fountain(プレーンテキスト、Markdownに近く、共同作業に向きます)
- 📑 PDF(透かし、ページ番号の付け方、シーズンを一本のPDFに)
- 📘 Wordの
.docx(あとで手を入れても構造が残ります) - 👥 人物設定 — PDF / Word / Markdownで別に書き出せます
どの形式もその場でプレビューできます。 確かめるために落とす必要はありません。
書式は台湾式とハリウッド式の二つで、日本式の柱書きには対応していません。
ゴミ箱 — 階層のあるゴミ箱
シリーズを消しても、消えてなくなるわけではありません。ゴミ箱に入ります。
- 連鎖して入ります — シリーズを消すと、そのシーズン / 話数 / シーンもゴミ箱へ
- 引き上げ — 親のシリーズを飛ばして、一話だけ戻せます
- まとめて完全に削除 — もう要らないと決めたら、チェックしてまとめて消せます
トラックパッドで手が滑った脚本家を救います。
保存の作り直し — 下書きを失わない
この変更に画面はありません。ですが書き手にとってはいちばん大事です。自動保存の仕組みをまるごと書き直しました。
以前の版には、まれに下書きを失いうる経路が残っていました。
- 保存の途中でタブを閉じる
- 編集が書き出される前にPWAの自動更新が走る
- 手元に未保存の変更があるまま再読み込みする
新しいuseDebouncedSaveは三つとも見ています。離脱の操作はすべて、その場で書き出しを強制します。
長編の書き手にとって、下書きを失うことほど怖いものはありません。 この書き直しでその危険をなくしました。
Insightダッシュボードの複合表示
ついでに、Insightダッシュボードに複合の表示を足しました。
- ヒーロー(ソウルマップ)と概要を横並びに
- ヒートマップとリズムの指標を脇に
- 4つのミニマルなSVGのグラフ
画面全体が密になり、目で追いやすくなりました。
来週
韓国語(한국어)のUIの書き直し、脚本スタジオの読み込み(RTF / FDX / Final Draft)、連続記録の仕組みが入ります。