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slima-mcpのバージョンの仕組み

最終更新 September 9, 2026 · 約7分で読めます

ひとことで:slima-mcpのバージョンがどう働くかを説明します。サーバーは古い版を締め出しません。古い版は呼べるツールが少ないだけです。自分がどの版を動かしているかの確かめ方も載せます。

いまのバージョン

slima-mcp0.3.0、2026-09-09に公開されました。1つ前の0.2.0は2026-04-24なので、あいだは4か月あまり空いています。「1つ古いだけ」という感覚は、ここでは当てになりません。

0.2.0にあったのは、作品・ファイル・Beta Readerの3組です。0.3.0で足されたのは次のものです。

  • 構造化編集ツール(update_beat_board / update_timeline / update_script / update_relationship_map / update_world_map
  • 教える側の一組(get_capabilities / list_guides / load_guide / list_writing_skills / load_writing_skill
  • メモとコメント、そしてsemantic_search
  • view_relationship_map
  • get_reader_test(待ち時間に間に合わなかったBeta Readerのレポートを受け取るためのもの)

サーバーはあなたのバージョンをどう見ているか

呼び出しのたびに、クライアントは自分のバージョンをUser-Agentに載せます。サーバーはそれを2本の線と比べます。

いまの値 意味
推奨バージョン 0.3.0 これを下回るとアップグレードを促されますが、動作はそのままです
強制的な下限 0.1.0 断られるのはこれを下回ったときだけ。この線はセキュリティや、互換性を壊す変更のために取ってあります

つまりバージョンが古いことがサービスの拒否になることはありません。古いクライアントのツールはそのまま動きます。足りないのは呼べるツールのほうです。サーバーが何かを隠しているのではなく、そのツールが手元のパッケージにそもそも存在しないだけです。

古いときは合図が2つ出ます。

  • どの応答にもX-Slima-MCP-Upgrade-Hintというヘッダーが付き、推奨バージョンとあなたのバージョンが書かれています
  • エラーメッセージにアップグレードの説明が1段落足されます

とくに0.3.0を入れる価値があるわけ

4.0のサーバーは.map.beats.timeline.script.geomap丸ごとの書き込みを閉じました。そして0.2.0にはupdate_*ツールがありません。2つの道が同時にふさがるので、0.2.0で動いている外部のAIは、この5種類のファイルをまったく編集できません

厄介なのは、使う人に見えるのが「アップグレードしてください」ではなく、ツールが失敗し続ける光景だということです。ですからこのときの促しは、提案というより、なぜ急に動かなくなったのかの説明です。

自分がどのバージョンを動かしているか

Webのコネクター(claude.ai、ChatGPT):調べることも、やることもありません。リモートのサーバーは常に最新で、次の会話はもう新しいバージョンです。

手元で動かす場合(Claude Desktop、Cursor、Gemini CLI、VS Code)

# 実際に動くバージョン
npx -y slima-mcp@0 --version

# npm上の最新バージョン
npm view slima-mcp version

# 残っているグローバルインストール(たいていの犯人)
npm ls -g slima-mcp

上の2つが食い違っていたら、何かが古い版に釘づけにしています。

アップグレードのしかた

設定でnpxを使っている場合:まずグローバルインストールを消して、それからクライアントを再起動します。

npm uninstall -g slima-mcp

これは片づけではなく、必要な手順です。npx pkg@<range>は、その範囲を満たすパッケージがPATHの上にすでにあればそれを使い、レジストリには問い合わせません。2026-09-09に、グローバルに0.2.0があり、npm上には0.3.0がある状態で測った結果です。

コマンド 実際に動いたもの
npx -y slima-mcp@0 0.2.0 — グローバルインストールを使った
npx -y slima-mcp 0.2.0 — 同じ
npx -y slima-mcp@latest 0.3.0 — dist-tagはレジストリへの問い合わせを強制する
npx -y [email protected] 0.3.0 — グローバルの版では、指定された新しい版号を満たせない

ですから古いグローバルインストールを残しておくと、npxの書き方はこの先ずっと上がらなくなり、そのあいだサーバーはアップグレードを促し続けます。

⚠️ 入れた覚えのある場所は全部調べてください。グローバルインストールは、Nodeのバージョン管理環境ごとに1つ、OSごとに1つ存在しえます。WSLでよくあるのは、nvmの下に1つ、WindowsのAppData/Roaming/npmの下にもう1つあって、バージョンが違い、しかもMCPクライアントが実際に使うPATHに乗っているのは片方だけ、という形です。

グローバルインストールのまま使いたい場合:ときどき自分で走らせるのを忘れないでください。

npm install -g slima-mcp@latest

設定に@latestではなく@0と書く理由

それは別の話で、メジャーバージョンでの互換性を壊す変更に関わります。slima-mcp@0と書く理由:バージョンの固定をご覧ください。グローバルインストールからnpxへ移る手順はグローバルインストールからnpxへ移行するにあります。

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