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メモとコメントのツール
最終更新 September 9, 2026 · 約5分で読めます
ひとことで:外部のAIツールにメモを読み書きさせ、コメントのやり取り——書く、解決する、開き直す——に参加させる方法です。
これで解決すること
ファイルが作品のすべてではありません。その横に、もう2つの層があります。作者が自分のために書くメモと、編集者と作者が行き来させるコメントです。
どちらも、他人の原稿を渡されたAIにはとくに大事です。コメントには、たいてい誰かが「ここがおかしい」と言ったことがもう入っています。それを読まずに独自の指摘リストを作ると、先週決まったことに反論することになりがちです。メモのほうは作者の思考の現場です。回収されていない伏線を見つけたとき、それが忘れているのか、第2部まで意図して取ってあるのかは、メモを読んで初めて分かります。
メモ
list_notes(book_token) → この作品のメモをすべて
create_note(book_token, title, content, note_type…) → 1件残す
create_noteが受け取るもの:
| 引数 | 説明 |
|---|---|
title |
必須。短い1行 |
content |
任意。50,000文字まで |
note_type |
book(作品全体)かchapter(1つのファイルに紐づく)。既定はbook |
file_id |
note_typeがchapterのときは必須。そのファイルのトークンで、先にget_book_structureで取ります |
color |
gray / red / blue / green / yellow / purpleの6色から1つ |
メモは原稿の中ではなく、原稿の横にあります。1件書いても本文は1文字も動きませんし、文字数にも入りません。
MCPにメモを削除するツールはありません。 メモはバージョン管理に入らないので、ファイルと違って、消しても取り戻す履歴がありません。消すなら、作者がアプリの中で消します。
伏線の対応づけはアプリの中で。 メモの記録は「引き出しに鍵がかかっていると最初に書いた1件」と「それが開く1件」を対にできますが、create_noteはその2つのフィールドを公開していません。ですからAIが12章まで読んで、3章で出てきた引き出しがそれきり開かないことに気づいたとき、できるのはそれを書いたメモを1件残すところまでです。対応づけは作者が引き取ります。少なくとも、その発見が会話の終わりと一緒に消えることはなくなります。
メモは作者の思考であって、AIの作業用メモ帳ではありません。「7章まで読みました」は他人のノートにとってはただの雑音です。それはAIツール側の記憶に置くものです。
コメント
list_comments(book_token) → 未解決も解決済みも、すべてのスレッド
create_comment(book_token, content, file_token?) → 1件残す
resolve_comment(book_token, comment_token) → 対応済みにする
reopen_comment(book_token, comment_token) → 閉じるべきでなかったものを開き直す
作品の中のコメントには2種類あります。ただのコメントと、置き換える文章を持った修正の提案です。MCPが作れるのは前者です。
comment_tokenはlist_commentsから取れて、bcmt_…のような形をしています。file_tokenを渡せばそのファイルに紐づくスレッドになり、渡さなければ作品全体のスレッドになります。
解決する前に、何をしたかを書いてください。 黙って閉じられたスレッドは、書いた人に何も伝えません。直したのか、その指摘は成り立たないと判断したのか、区別がつかないからです。
解決するには作品の編集権限が要ります。 読み取りだけの共同作業者は、スレッドを読むこともコメントを足すこともできますが、他人のスレッドを閉じることはできません。
MCPがあえて用意していない3つ
| ないもの | なぜ |
|---|---|
| メモの削除 | メモはバージョン管理に入らないので、消しても復元する履歴がない |
| 修正の提案を採用する・却下する | 採用は原稿を書き換えることで、それは作者が決めること |
| 他人のコメントを直す・消す | それは他人の発言だから |
コメントを残すときと、直接直すとき
判断はこの一言で決まります。これは自分の見立てなのか、作者から頼まれたことなのか。
同じ発見、2つの出口
迷ったらコメントに。コメントは10秒で閉じられますが、頼んでいない書き直しは、作者に自分の文章の差分を読ませることになります。
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