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EnterとTab:要素の流れ
最終更新 September 9, 2026 · 約9分で読めます
ひとことで:手をキーボードから離さずに1シーン書き切るための話です。EnterとTabは、いまどの要素にいるか、どの書式かで、次にふさわしい種類へ移ります。
下のステータスバーを頭から読む
| そこに出る文字 | 言っていること |
|---|---|
DL セリフ | いま立っている要素の種類。六つの記号のうち五つは両方の書式で同じです——CH 人物名、DL セリフ、() 括弧書き、TR 転換、SH ショット。変わるのはト書きだけで、台湾式は △ ト書き、ハリウッド式は ACT Action |
Tab→括弧書き | この行から Tab を押すとどこへ行くか。Tab に動きがないときは丸ごと出ません。台湾式のセリフ行がそれです |
⇧Tab→人物名 | Shift+Tab の行き先。台湾式には Shift+Tab の行き先が一つもないので、そこでは出てきません |
Enter→人物名 | その行に文字が入っているときの Enter の行き先 |
1,204 文字 │ 12 シーン │ 7 内 / 5 外 │ 8 登場人物 | このファイルの集計。ただし最後の一つは本全体の配役の人数です |
これは報告するだけで、要素を選ぶためのものではありません。カーソルがどの行にもないときは左半分がまるごと消え、右の数字だけが残ります。
なぜこの仕組みがあるのか
脚本の1行には種類があります。ト書き、人物名、セリフ、括弧書き、転換、ショット。行を変えるたびに「次はセリフ」と指定していたら、30行のシーンで30回ぶん余計に押すことになります。そこでSlimaは、よくある順番を表にしています。**Enterは前へ進み、Tabは別の道に入る。**表の中身は書式によって変わります。台湾式とハリウッド式では書く習慣が違うからです。
編集画面のいちばん下の行が、いつでも答えを出しています。いまの要素の種類と、Tab/⇧Tab/Enterの行き先。表示するだけで、選ぶための場所ではありません。
Enter:次の要素へ
| いまの行 | 文字があるときのEnter | 空のときのEnter |
|---|---|---|
| ト書き | ト書き(どちらの書式でも) | 台湾式:ト書き/ハリウッド式:人物名 |
| 人物名 | セリフ | ト書き |
| セリフ | 人物名 | 台湾式:人物名/ハリウッド式:ト書き |
| 括弧書き | セリフ | セリフ |
| 転換 | 新しいシーン | ト書き |
| ショット | ト書き | ト書き |
空の行でEnterを押し、行き先の種類がいまと違うとき、Slimaは**その行をその場で行き先の種類に変えます。**下に空の抜け殻を残しません。空の人物名は裸のコロンとして印字され、空の転換はシーンの真ん中に落ちてしまうので、その道はふさいであります。
括弧書きでEnterを押し、次の行がすでにセリフのときは、カーソルがそのセリフの先頭に戻るだけです。あいだに空のセリフは挟まりません。「(ごく小さく)」と書いたあとの、いちばん自然な動きがこれです。
Enterはカーソルの位置も見ます
| カーソルの位置 | Enterの動き |
|---|---|
| 行末(または行が空) | 上の表にしたがって下に1行足す |
| 行頭(前に文字がなく、後ろにある) | 同じ種類の空行を上に挿入する |
| 行の途中 | **2行に切る。**前半はその場に残り、後半が同じ種類の新しい行になる |
切るのは文字を持つ種類(ト書き・セリフ・括弧書き・転換)だけです。人物名とショットは「下に足す」のままです。名前やショットの種類を半分に切っても意味がありません。
Shift+Enterは本当の改行です。ト書きでときどき必要になります。
Tab:別の道へ
Tabは6種類を順に回すものではありません。行き先はいまの要素と書式で決まります。
| いまの行 | 台湾式Tab | 台湾式⇧Tab | ハリウッド式Tab | ハリウッド式⇧Tab |
|---|---|---|---|---|
| ト書き | 人物名 | — | 人物名 | — |
| 人物名 | ト書き | — | 括弧書き | ト書き |
| セリフ | — | — | 括弧書き | 人物名 |
| 括弧書き | — | — | セリフ | 人物名 |
| 転換/ショット | — | — | — | — |
いちばん大きな違いは、括弧書きが台湾式のTabの流れに入っていないことです。台湾式で括弧書きを入れるには、セリフの行で(を打つか、Ctrl+4を押すか、コマンドメニューから選んでください。
抜け道
| したいこと | やり方 |
|---|---|
| 種類を直に指定する | Ctrl+1ト書き、2人物名、3セリフ、4括弧書き、5ショット |
| メニューから選ぶ | 空行で/を打つとコマンドメニュー:要素、すばやく挿入(人物名・場所)、新しいシーン、メモ |
| ひとかたまり貼り付ける | 複数行を貼ると1行目はこの行に入り、残りの各行が新しい要素になります |
転換はCtrl+数字に入れていません。各シーンのいちばん下に固定されているからです。その位置か、隣の▾を押してください(ト書き・転換・ショット)。
次に話すのは誰か
人物名の行を打っているとき、Slimaは薄い文字で名前を先に置きます。見ているのは直近のセリフの順番です。甲が話し、次に乙が話したなら、乙のあとは甲を予測します。独白や冒頭でやり取りが読めないときは、近くのト書きに出てくる人物名を見ます。名簿そのものは、この作品のすべての.scriptのセリフから作られます(セリフと人物名の補完)。
シーンの単位で使うキー
| キー | 動き |
|---|---|
Ctrl/Cmd+Shift+↑/↓ |
前のシーン/次のシーン |
Ctrl/Cmd+Shift+[ |
いまのシーンをたたむ/広げる |
Ctrl/Cmd+Shift+1/2 |
行に集中/シーンに集中(もう一度押すと解除) |
Ctrl/Cmd+C/X |
選択がないとき=行全体をコピー/切り取り |
Ctrl/Cmd+Z/Shift+Z |
元に戻す/やり直す |
3.xのCtrl+Shift+N(新しいシーン)、Ctrl+Shift+F(書式の切り替え)、F11(Zen)は廃止しました。前の二つはライティングスタジオ全体のキーとぶつかり、Zenはアプリ全体でCtrl/Cmd+Dに統一されています。新しいシーンは、話の末尾の「シーンを追加」か、任意の行を右クリックしてください。
右クリック:覚えなくていい道
任意の行を右クリックすると、コピー/切り取り/貼り付け/この行を選択、シーンを分割/上下にシーンを挿入/前のシーンに結合/シーンを削除、AIのクイック操作6つ、チャットに追加、コメントと修正提案、4種類のメモが出ます。AIとメモは開けるまとまりに収まっているので、メニューが2画面ぶんに伸びることはありません。
「シーンを分割」の切れ目は右クリックしたその行です。その行が新しいシーンの1行目になります。だからシーンの1行目には出ません。そこで切ると、もとのシーンが空になってしまうからです。
スマートフォンで書く
スマートフォンにTabキーはないので、別の道を通ります。行を軽く押すと下からシートが上がり、種類のボタン(ト書き/人物名/セリフ/括弧書き/転換)、文字の入力欄、「下に行を追加」、元に戻す、削除が並びます。
入力欄のEnterは「次の行」で、**使っている表はパソコンと同じです。**セリフのあとは人物名、人物名のあとはセリフになります。Shift+Enterが本当の改行です。文字の入った転換でEnterを押すと、ここでも新しいシーンができます。
関連
- Docs:脚本の要素の種類
- Docs:セリフと人物名の補完
- Docs:ト書き・転換・ショット
- Docs:柱
- Docs:脚本のショートカット早見表
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