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連続ドラマを書く:シーズンごとにフォルダー、1話ごとに1ファイル
最終更新 September 10, 2026 · 約15分で読めます
ひとことで:1話が1ファイルになった世界で、全12話の連続ドラマをどう整理するか——フォルダーと命名、話をまたぐ登場人物と伏線、そしてシーズン全体の進みぐあいをどこで見るか。

4階層はなくなり、1本のファイルツリーになりました
脚本スタジオから移ってきた方が最初に忘れるべきなのは、ここです。
脚本スタジオ(旧)
- シリーズ→シーズン→話→シーンの4階層が、すべてデータベース上の実体でした
- シーズンを作らないと1話も作れませんでした
- シーズンごとに設定ページとlogline欄がありました
4.0
- フォルダーと
.scriptファイル。1話が1ファイル。 - 右クリックで1話。シーズンは要りません。
- 話数・サブタイトル・脚本家名は、その話のファイル自身が持ちます
シーズンという実体を失った代償は2つあります。話数を自動で振ってくれるものがないこと、そしてシーズン単位の設定ページがないこと。かわりに手に入るのは、1話がただのファイルだということ——動かせる、複製できる、名前を変えられる——そして原稿・相関図・年表と同じ1本のツリーに並ぶことです。
シーズンごとに1フォルダー
- フォルダーを作ります。 ファイルツリーの空きスペース(または既存のフォルダー)で右クリック→新規フォルダー。1シーズンだけなら「脚本」、シーズンをまたぐなら「第1シーズン」「第2シーズン」。
- 1話を作ります。 そのフォルダーで右クリック→新規脚本。メニューの第1階層にあり、新規原稿・新規資料・新規フォルダーと並んでいます。
- 名前を変えます。 できたファイルは「名前のない脚本」という名前で、そのままタブで開きます。ツリーに戻って右クリック→名前を変更。ツリーは
.scriptという拡張子を隠すので、打った名前がそのまま見える名前になります。
脚本/ 第01話 写本娘 第02話 緝字司 第03話 父の手紙 … 人物/ 沈硯 裴照 場所/ 佑安書房 物語の骨格.beats
数字はゼロ埋めで。ツリーの並び順は、あなたがドラッグした順(フォルダーごとに別勘定)で、ファイル名のアルファベット順ではありません。ただし書き出し・原稿一覧表・まとめたPDFはすべてツリーの順に従います。名前と順番が一致していれば、あとで突き合わせる手間がひとつ減ります。
話数と脚本家名は紙のいちばん上に書きます
編集モードの紙の上端に、クリックすればそのまま直せる欄が4つあります。話数(題名の上)、題名、サブタイトル、そして「脚本」の下の名前です。この4つは書き出した表紙に印刷されるので、飾りではありません。
題名とファイル名は別物です。作成時のファイル名が題名の初期値になりますが、あとでファイル名を変えても題名は変わらず、題名を変えてもファイル名は変わりません。揃えたいなら両方直してください。
.scriptにはloglineの欄があり、プレビューでは題名の下に、台湾式PDFでは表紙に印刷されます。ところが新しい編集画面には、それを入力する場所がどこにもありません。値が入っているのは旧・脚本スタジオから複製してきた作品だけです。ひとことの企画書が要るなら、いまは同じフォルダーに.mdを1枚置いてください。
話をまたぐ登場人物:名簿は「あなたが打った名前」です
4.0にキャラクター聖書という実体はありません。名簿はこの作品のすべての.scriptで人物名として打たれた名前で、そのつど計算されます。
- 人物名の行を打ちはじめると、作品全体に出てきた名前が候補に並びます。並び順はセリフの多い人が先。第7話で沈硯にしゃべらせるとき、第1話でどう書いたか見に戻る必要はありません。
- 空行で
/を打つとスラッシュメニューが開きます。「クイック挿入」の欄も作品全体が対象で、人物上位5件と場所上位5件。だから第2話でも第1話の「佑安書房」を選べます。 - 人物名をクリックすると小さなカードが開きます。 作品全体で何シーン・何行のセリフか、そして話ごとの分布——1話に1本の横棒で、長さはその話のセリフ行数です。2話以上に出ている人物だけ、この横棒が描かれます。
- 同じ名前の
.mdが作品内にあれば(たとえば「人物/沈硯」)、脚本のその名前に点線の下線がつき、Ctrl/⌘+クリックでそのファイルが開きます。別名も効きます——その.mdのfrontmatterに書いてください。 - シーンの見出しの場所欄も同じしくみです。作品で使った場所が候補になり、同名の
.mdとつながります。

あのカードは読み取り専用の集計で、人物設定ではありません。目的・欠点・しゃべり方は`.md`に書いてください。候補一覧の「新しく作る」も、この行に名前を打つだけでファイルは作りません。
ないものもはっきり書きます。**「人物×話数」の出演マトリクス表はありません。**いちばん近いのが上の話ごとの分布で、一度に見られるのは1人ぶんです。
第2話で埋めて第8話で回収する線
話をまたぐ伏線はメモでやります。2枚を1組にします。
第2話で埋めて、第8話で回収
紐づけは双方向で、しかもファイルをまたぎます。バッジを押すと、まず相手の話のタブが開きます。
脚本のどの行でも右クリックすると「メモを追加」のグループにメモを追加/ToDoを追加/伏線を追加/回収を追加があり、できたメモはその行に留まります。紐づけたあとは両方のカードに、相手の題名が書かれた琥珀色のバッジがつきます。押すとSlimaが第8話のファイルを開き、そのカードを画面に送って一瞬ハイライトします。
メモパネルの見出しの隣の電球は「紐づけ済み/伏線の総数」を数えます。数えているのはあなたが自分で書き留めたぶんです。12話ぶんを裏で走査して、回収し忘れた線を教えてくれるものはありません。
やり方の詳細は伏線をメモで追う——埋めてから回収するまで、パネルそのものはメモパネル——原稿の隣に置いておくことにあります。
シーズン全体の進みぐあいはどこで見るか
2か所あり、答える質問が違います。
原稿一覧表——このシーズンは何分あるか。 エクスプローラーの見出し行に表のアイコンがあり、押すと中央に「原稿一覧表」のタブが開きます。1話が1行で、しかも脚本の行は文字数ではなく分です。目標・推定・パーセント。いちばん下に**合計(脚本)**の行が出ます。
合計は目標を設定した話だけを足します。どの話にも目標がなければ、その行はまるごと出ません。わざとそうしています——全話の分数を、目標のある話の目標だけで割ると、都合のいい嘘になるからです。まず各話のツールバーで目標の分数を入れてください(一覧表のセルに直接入れてもかまいません)。
原稿一覧表では1話が1行
| 列 | 脚本の行に出るもの |
|---|---|
| タイトル | ファイル名。押すとその話に飛びます |
| 目標 | 入力した目標の分。「25 分」と出ます。空なら「未設定」 |
| 実績 | 推定の尺。「約 23 分」と出ます |
| 進捗 | 細い棒とパーセント。100%で打ち止め |
| ステータス | 執筆中/完了 |
| 更新 | 相対時間 |
| 合計(脚本) | いちばん下の行。目標を入れた話だけを足します |
同じ表で単位が2つ。原稿は文字、脚本は分なので、いちばん下は必ず「合計(原稿)」と「合計(脚本)」に分かれます。
ビートボード——このシーズンの形。 .beatsを1つ作り、12話のファイルをカードとして載せます。脚本のカードには、その話がいま何シーンあるかが出て、開けばシーンの一覧まで見えます。幕の列は「立ち上がりの3話/中盤の6話/締めの3話」として使えます。シーズン全体を1画面に載せられるのは、ここだけです。

使い方はビートボードとは何か、いつ使うか、三幕の既成テンプレート4種は4つの構成テンプレートの選び方にあります。
あるセリフが何話にあるか探すときは、サイドバーの検索を使ってください。全文検索は脚本の本文を読むので、セリフ・ト書き・シーンの見出しがすべて対象です。
渡すとき、範囲はどこで選ぶか
1話1ファイルがいちばん報われるのは、納品の瞬間です。
- 1話:それを開いて、ツールバーの「脚本を書き出す」。
- 1シーズン:そのフォルダーを右クリック→エクスポート。1つのPDFにまとめるか、1話ごとに書き出してzipにまとめるか。
- 作品ごと:エクスプローラーの見出し行のダウンロードのアイコンには「書き出す範囲」が付きます——原稿(各話だけ、人物や場所の資料は出さない)、すべて(原稿+参考資料)、カスタム。
- 何話かだけ:ファイルツリーで複数選択して右クリック→「選択したものをエクスポート」。エクスポートのダイアログがチェック済みで開きます。
シーズンごとにフォルダーは、ここで二度目の元を取ります。まとめて書き出しの範囲はちょうど1つのフォルダーです。詳しい話と、どの形式を誰に渡すかは脚本を渡す:1話、1シーズン、それとも作品ごとにあります。
12話を同じ見た目に揃える
**書式(台湾式/ハリウッド式)はファイルに付きます。作品には付きません。**第1話をハリウッド式にしても第2話は変わりません。これはわざとです——旧スタジオから移した作品で、話ごとにシーン番号を切っていた書き手が実際にいました。
いっぽう書式の細かい設定——△の前置き、シーンの一覧表、用紙サイズ、文字サイズ——は、変えたあとに「この作品の他の脚本にも適用しますか」と聞いてきます。12話を揃えるのはそこです。書式の選び方は書式の切り替え:台湾式とハリウッド式へ。
こうしないほうがいい場合
- **2シーズンを同じフォルダーに入れないでください。**まとめたPDFの範囲は「同じフォルダーにある他の脚本ファイル」なので、2シーズンが混ざると分けられません。
- **幕ごとに1話を3ファイルに割らないでください。**1話1ファイルがこのモデルの単位です。割ると推定の尺・構成パネル・話数の欄が、それぞれ別に数えはじめます。
- 話数を自動で振ってくれると期待しないでください。「第3話」はあなたが打った文字です。ファイル名を変えても、位置を動かしても、前の話を消しても、そこは動きません。
- **スマホでも書けますが、シーズンの整理には向きません。**スマホでは行をタップして直し、Enterで次の行へ進み、人物名はすぐ選べます。ただしツリーの整理と6列の表は、パソコンのほうが痛くありません。
関連
- Docs:脚本ファイルを開く:画面の構成、ツールバー、ステータスバー
- Docs:柱:内と外、場所、時間帯
- Docs:EnterとTab:要素の流れ
- Docs:脚本を渡す:1話、1シーズン、それとも作品ごと
- Docs:AIに1シーンを直してもらい、その結果を確認する
- Docs:ビートボードとは何か、いつ使うか
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