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脚本を渡す:1話、1シーズン、それとも作品ごと

最終更新 September 9, 2026 · 約11分で読めます

ひとことで:脚本を渡すとき——どの形式を誰に渡すか、書き出した紙に何が印刷されるか、表紙とページ番号はどこから来るか、そして1話・1シーズン・作品ごとで別の道になる理由。

どこから始めるか 開くダイアログ 出てくるもの
.scriptひとつ——右クリック→エクスポート、またはツールバーの脚本を書き出す ファイルをエクスポート その一話だけ。PDF/Word/Fountain/ePub/Markdown
話が入っているフォルダー——右クリック→エクスポート フォルダーをエクスポート 「まとめて書き出す」:1本のPDF、または話ごとに章を分けたePub。「個別に書き出す」:1話1ファイルでzip
左パネル見出し行のダウンロードのアイコン(書棚の各作品の メニューにも同じもの) 作品をエクスポート 作品まるごと。書き出す範囲が付きます:原稿/すべて(原稿+参考資料)/カスタム

どの形式を誰に

相手 渡すもの
台湾の制作会社・テレビ局 台湾式のPDF(A4、ゴシック14pt)
コンクール、海外、エージェント ハリウッド式のPDF(USレター、Courier 12pt)
ファイルに直接コメントを書きたいプロデューサーや編集 Word(.docx)
ほかの脚本ソフト Fountain(.fountain)——プレーンテキストで、しかもSlimaに読み戻せます
スマホや電子書籍リーダーで読む人 ePub(.epub)

PDFはそのファイル自身の台湾式/ハリウッド式の設定を使い、書き出すときに改めて聞いてきません。ですからハリウッド式で渡したいときは、先にツールバー右の切り替えを動かしてから書き出してください。切り替えはレイアウトだけを変え、あなたの文字は動きません。

PDFとePubは有料プランが必要です。その項目に鍵のマークと、必要なプラン名が出ます。Word・Fountain・Markdownには鍵はありません。

1話:入口は2つ、ダイアログは同じ

  • その話を開き、ツールバー左の脚本を書き出すを押します。
  • または、ファイルツリーでそのファイルを右クリック→エクスポート

どちらも「ファイルをエクスポート」が開きます。形式は上からPDF(項目名にそのファイルが台湾式かハリウッド式かが出ます)・Word・Fountain・ePub・Markdown。最初はPDFが選ばれています(鍵がかかっている場合はWord)。

書き出す前に、**ツールバーの「プレビュー」を一度押してください。**プレビューはPDF・Word・Fountainと同じレイアウトの仕組みを通ります。そこで見えている字下げ・中央寄せ・シーンの一覧表が、そのまま出てきます。

書き出した紙に印刷されるもの

**1ページ目は表紙で、ページ番号は付きません。**表紙にあるものはすべて、紙の上端の4つの欄から来ます。

話数        →  表紙のいちばん上の行
題名        →  ちょうど中央(ハリウッド式は大文字化して太字に)
サブタイトル →  題名の下
脚本        →  「脚本」/「Written by」の下の名前
  • ハリウッド式の表紙で脚本家が空のときはAnonymousと印刷されます。
  • 台湾式の表紙は、そのファイルにloglineがあれば題名の下に灰色で印刷します。(新しい編集画面にloglineを入力する場所はなく、旧・脚本スタジオから複製した作品だけが値を持っています。)

**ページ番号は2ページ目から始まり、右上に1.2.…と入ります。**表紙はページ数に数えません。

ハリウッド式の本文:USレター、Courier。セリフがページをまたぐとき、前のページの下に(MORE)が入り、次のページの頭に人物名が(CONT'D)付きで再掲されます。シーンの見出しと人物名がページの最後に1行だけ取り残されることはありません。

台湾式の本文:A4、14pt。書式の設定で「シーンの一覧表」を入れていると、各シーンの前に2行の小さな表が付きます。

台湾式の版面の項目名は中国語で固定されていて、あなたのインターフェイスの言語に追従しません。表紙の「編劇」、そして一覧表の「場次/時間/Time/角色」と、その下の「景:… / 天候:…」です。台湾式フォーマットがそういう形をしているだけで、翻訳漏れではありません。すべて英語の紙が必要ならハリウッド式を使ってください。

Fountainはいちばん前に表紙のブロックを置きます。TitleEpisodeSubtitleCredit: Written byAuthorDraft date(書き出した日)、そしてloglineがあればそれも。日本語・中国語・韓国語の人物名には@が自動で付きます——Fountainは「すべて大文字」で人物行を判定しますが、仮名や漢字に大文字化は効きません。@がなければ読み戻せません。

Slimaはページ数を教えません。ツールバーに出るのは(推定/目標)で、ページを数える場所はどこにもありません。制作側が「110ページ」と言うなら、PDFを書き出して数えてください。

1シーズン:フォルダーを書き出す

そのシーズンが入っているフォルダーを右クリック→エクスポート。「フォルダーをエクスポート」が開き、Markdown・Word・ePub・PDF・ZIP、そしてそのフォルダーの中身が全部脚本ファイルのときだけFountainが加わります。同時に、複数話がどうなるかを説明する1行が出ます。

エクスポート方法も選びます。

まとめて書き出す

  • PDF:1つのPDF。先頭に表紙、各話の前に区切りのページ。全体の書式は第1話の設定に従います
  • ePub:1つのePub、1話が1章

個別に書き出す

  • Word/Fountain:1話に1ファイル、zipにまとめて。名前はツリーの名前のまま
  • 順番はツリーの順

透かしと「話数ごと」のページ番号はどこにあるか

1か所だけです。どれか1話を開いて「脚本を書き出す」を押し、ダイアログの下半分を見てください。同じフォルダーに他の脚本ファイルがあるとき、「まとめて書き出す(このフォルダー)」の区画が出て、設定が2つ付きます。

  • 透かし(任意)——入力した文字が、本文の各ページに薄い灰色で斜めに印刷されます。入力欄のヒントは「例:社外秘 / 決定稿前 v2」です。
  • ページ番号——通し番号(全体を1から最後まで)か話数ごと(各話が1から始まる)。相手が話ごとに分けて印刷するなら後者を選んでください。

1話だけの書き出しには透かしがありません。「社外秘」の入った原稿が要るときは、たとえ2話しかないシーズンでも、このまとめて書き出しから出してください。

まとめて書き出すと何が出てくるか

表紙——作品名、その下にフォルダー名、さらに脚本家名と書き出した日付。透かしもページ番号もありません EP01——区切りのページ。話数が大きく、その下にその話自身の題名。透かしもページ番号もありません 第1話の本文——透かしが全ページに斜めに入り、ページ番号は右上 EP02、第2話、とフォルダーの終わりまで続きます

表紙と区切りページはわざと素のままです。透かしとページ番号は本文のものだからです。「話数ごと」を選ぶと、各話の本文が1から始まります。EPの番号はファイルツリーの並び順で、ファイル名の中の数字ではありません。

作品ごと:作品をエクスポートと「書き出す範囲」

エクスプローラーの見出し行のダウンロードのアイコン(原稿一覧表の表のアイコンと同じ列)が開くのが「作品をエクスポート」で、ここには「書き出す範囲」が付きます。

  • 原稿——原稿として印を付けたファイルだけ。脚本ファイルはもともと原稿なので、これは「各話だけ、人物や場所の資料は出さない」という意味になります。
  • すべて(原稿+参考資料)——原稿が先、参考資料はそのあとの区画に。
  • カスタム——自分でチェックします。ファイルツリーで複数選択して右クリック→「選択したものをエクスポート」でも、同じダイアログがチェック済みで開きます。

バックアップ形式(Slima バックアップ、ZIP)は範囲にかかわらず常にすべてのファイルを含みます

作品の中身が最初から最後まで脚本ファイルだけの場合、「書き出す範囲」はPDFとePubに効きません——そういう作品はいつでも全話が出ます。作品に.mdを1つ足せば(人物のファイル1枚で足ります)、範囲は選んだとおりに働きます。
ですから「3話だけ渡す」を確実にやるなら、その3話をフォルダーに入れてフォルダーごと書き出すか、1話ずつ書き出してください。

散文と脚本が混ざった作品を丸ごと書き出しても、PDF・ePub・Wordのいずれも脚本の章の版面を保ちます——字下げも中央寄せも残ります。以前はWordだけ散文のレイアウトに戻っていましたが、2026年9月に直りました。

書き出しが持っていかないもの

メモ、コメント、確認待ちのAIの変更、バージョンの履歴は、**書き出したファイルには入りません。**書き出しが運ぶのは脚本そのものです。相手に自分の書き込みを見せたいなら、それは脚本の中に書くか、書き出しではなく共有を使うことになります(共有は別の話で、この記事の範囲ではありません)。

失敗するとき、そして「成功したけれど欠けている」とき

  • PDFは必要な字型を先にダウンロードします(あなたの文字にどの言語があるかで決まります)。進みぐあいが表示されます。どれかが失敗してもファイルは作られますが、その言語の文字が表示されないことがあります——Slimaは「書き出しは完了しましたが、…のダウンロードに失敗しました」と伝えます。やり直せばたいてい解決します。
  • 作品ごとの書き出しでは、まだこの端末に同期できていない本文があると、何件が未ダウンロードで結果が不完全だとSlimaが伝えます。同期が終わってから書き出してください。

こうしないほうがいい場合

  • **Markdownで脚本を渡さないでください。**あれは脚本を散文に平らにしたもので、書式は残っていません。別のツールに下書きとして貼るためのものです。
  • **納品のために書式を変えて、戻すのを忘れないでください。**書式はファイルに付きます。第1話をコンクール用にハリウッド式にしたら、第1話はそのままハリウッド式です。他の話は影響を受けません。
  • **2シーズンが1つの文書になると思わないでください。**まとめて書き出しの範囲は1つのフォルダーです。シーズンごとにフォルダーなら、出てくるのはそのシーズンだけ——それがシーズンごとにフォルダーを勧める理由でもあります。

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