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長編映画の脚本を書く:2時間を1ファイルに
最終更新 September 9, 2026 · 約9分で読めます
ひとことで:長編映画の脚本は
.scriptファイル1つです。始め方、構成の置き場所、尺の読み方、そして「ファイルを分ける理由」がひとつだけある話。
いちばん短い始め方
- ファイルツリーで右クリック→新規脚本。メニューの第1階層にあります。
- できたファイルは「名前のない脚本」という名前です。ツリーに戻って右クリック→名前を変更。
- 紙の上端で題名と、「脚本」の下の名前を入れます。話数とサブタイトルは空のままで——あれは連続ドラマ用です。
- ツールバー右で書式を選びます。ハリウッド式(コンクール、海外)か台湾式(台湾の制作会社)。
- 目標の分数を入れます。「推定/目標」のところをクリックして
110と打ってください。
新しく作られる脚本ファイルは、内部ではつねに「テレビの1話」として作られ、画面上に映画/短編/マイクロドラマの選択はありません。影響するのはちょうど2つだけ。既定の目標分数と、推定の尺に使う1分あたりの語数の初期値です。目標を自分で入れれば、ほかの挙動はまったく同じです。
2時間を1ファイル。大きすぎませんか
上限はありません。「1話が1ファイル」は連続ドラマの単位で、長編はただの1ファイルです。
本当の問題は大きさではなく、2時間のなかをどう歩くかです。4つあります。
- 構成パネル(Ctrl+Shift+O)。タブは3つ:シーン/登場人物/場所。シーンのタブは各シーンの横に
~N 分を出します。登場人物のタブは出演シーン数の多い順、場所のタブも同じです。どのシーンでもクリックすればそこへ飛びます。 - ボード表示(ツールバーの「ボード」)。1シーンが1枚のカードで、ドラッグして順番を変えられます。
- Ctrl+Shift+↑/↓で前後のシーンへ。
- Ctrl+Shift+[でいまのシーンを折りたたむ。
構成の置き場所
4.0の脚本ファイルには幕がありません。そして幕を作る場所もどこにもありません——旧来の「構成テンプレート」の選択は外されました。新しいファイルは構成パネルで平らなシーンの一覧になります。(幕を持っていた旧・脚本スタジオからの複製だけが、いまも幕ごとに分かれて表示されます。)
代わりに来たのは2つの層で、それぞれ置き場所があります。
書く前、あるいは書きながら:.beatsのビートボード。 右クリック→そのほか→ビートボードを追加で、ビートを並べます。空のボードには既成のテンプレートが4つあります。この脚本ファイル自体をカードとしてボードに載せることもできます——カードにはいま何シーンあるかが出ます。
書きながら、ファイルの中で:各シーンのビート欄。 ボード表示に切り替えると、シーンのカードの下にプルダウンがあり、空のときは「+ ビート」と出ます。中身は15の選択肢です。
シーンカードの「ビート」プルダウン
- オープニング・イメージ
- セットアップ
- きっかけ
- 葛藤
- 第二幕へ
- B ストーリー
- お楽しみ
- ミッドポイント
- 迫りくる敵
- すべてを失って
- 心の暗闇
- 第三幕へ
- フィナーレ
- ファイナル・イメージ
- 自分で入力
最後の「自分で入力」はラベルだけで、選んでも名前は打てません。この欄はただのプルダウンで、その場で作る入口がないからです。起承転結など別の枠組みを使うなら、.beatsのビートボードに並べてください。あちらのビート名はすべて自分で打ちます。
同じカードには一文のシーン要約、登場人物のチップ、天候の欄、そして一覧の右上にカードの密度のボタン(カードが詳しいときは「コンパクト」、コンパクトになると「詳しく」と出ます)も並びます。
ビートボードの使い方はビートボードとは何か、いつ使うか、4つのテンプレートは4つの構成テンプレートの選び方にあります。
尺:この稿は何分あるか
ツールバー右の1行が映画全体です。推定 98m / 110 m 89%。
- 推定の作り方:セリフはおよそ1分280字、ト書きはおよそ200字、そして1シーンごとに転換の15秒を足します。これは推定でストップウォッチではありません——「この稿で10分太ったか」を教えるもので、完成尺ではありません。
- 色:90%未満は緑、90〜99%は黄、100%以上は赤(数字は100で止まります)。
- 1時間を超えると
1h 38mと出ます。 - 各シーンの見出し行にも自分のぶんがあります:そのシーンの推定と、そのシーン自身の目標分数。
ページ数はありません。Slimaのどこにもページを数える場所はなく、ツールバーは分です。「110ページ」と言われたらPDFを書き出して数えてください。
累計の尺もありません。あるのは「シーンごと」と「ファイル全体」の2階層だけです。ミッドポイントが何シーン目に来るかは、前のシーンを自分で足してください。
書く感触
要素の流れの表はEnterとTab:要素の流れ、一覧は脚本のショートカット早見表とスラッシュコマンドにあります。長編でとくに効くものを3つだけ。
- Ctrl+1…5で、この行をト書き/人物名/セリフ/括弧書き/ショットに直接します。流れに連れて行ってもらうのを待たなくて済みます。
- 集中モード:ツールバーのボタンが オフ→行→シーン と巡ります(Ctrl+Shift+1/2でも同じ)。ほかの行を薄くするだけで、画面は動きません。10ページのシーンを書くときに効きます。
/のメニュー(空行で打ちます):6つの要素、そして「クイック挿入」——この作品でいちばん使われている人物5件と場所5件——と、この行にメモを残す/note。
ファイルを分ける、たったひとつの理由
結論から:具体的な理由がなければ分けないでください。
具体的な理由はひとつだけあり、そして実務的です。透かしは「まとめて書き出す(このフォルダー)」の中にしか存在せず、その区画は同じフォルダーに脚本ファイルが2つ以上あるときにしか出ません。つまり1ファイルの長編には透かしを付けられません。「社外秘」の入ったPDFがどうしても必要なら、2つ以上のファイルに分けて同じフォルダーに置くことになります——代償は、表紙が1枚増え、各パートの間に区切りのページが入り、そしてシーン番号がファイルごとに1から始まることです。
分けたあとは、これらもファイルごとになります。推定の尺、目標の分数、構成パネル、そして紙の上端のあの4つの欄。
よく言われる「三幕で3ファイルに分ける」は4.0では何の得もありません。紙面はもともと幕を描かないし、分けたからといって構成パネルが幕ごとに分かれるわけでもありません。
スマホでは
長編もスマホで書けます。**行をタップすれば直せます。**Enterで次の行へ、人物名の行にはすぐ選べる候補(このファイルで使った名前、最大12件)、下にシーンを追加するボタン、そしてシーンを丸ごと消すときは一度確認が入ります。尺の行もあります。
ただし2時間の構成を整える作業——シーンのドラッグ、ボード、構成パネル——はパソコンのほうが痛くありません。
この記事のやり方が向かない場合
- **構成パネルが幕に分けてくれると期待しないでください。**幕を持っていた古いファイルだけがそうなり、新しいファイルはつねに平らです。
- **
.beatsを脚本の目次として扱わないでください。**あれはビートの表で、ファイルを指すカードは参照であって中身ではありません。カードを消してもファイルは消えません。 - **ビート欄を進捗管理に使わないでください。**あれはラベルです。積み上がらないし、どのビートが足りないかも教えません。それに気づくのは、いまもあなたの仕事です。
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