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シーン単位のメモ:あの一行にメモを留めておく

最終更新 September 10, 2026 · 約6分で読めます

ひとことで言うと:脚本のある行にメモやToDo、伏線の印を残して、あとでまた見つけるまでの話です。

『墨潮 ―ぼくちょう― 脚本』第01話の編集モード。セリフ行「十二文だ。」の余白に小さなメモアイコンが付き、右の「メモ」パネルでは同じメモが編集中になっています。タイトル「十二文だ。」はその行から自動で入ったもので、メモがシーンではなくこの一行に留まっている印です。

メモが留まる場所

シーンを書いている途中で、明日の自分に一言残しておきたくなります。ここの動機がまだ薄い。このシーンには空舞台の一枚が要る。このセリフは伏線で、第9話で受ける。

4.0では、そういう覚書は行に留まります。「メモ」という名前のタブにしまわれるのではありません。右クリックしたその行、その行が入っているそのシーンが、錨になります。来週開いても、メモはそこにいます。

錨になるのは行です。シーンには結び付いていても行が決まっていないメモは、余白に出てきません。アイコンを掛ける行がないからです。メモを残すときは、まず本当に気になっているセリフにカーソルを置いてください。

作る

道は二つ。

印を付けたい行を右クリックし、メニューの下のほうにある「メモを追加」のグループを開きます。四種類あります。

種類 使いどころ
メモを追加 思いつき、参照、自分への伝言
ToDo を追加 まだ終わっていない、戻ってきて処理すること
伏線を追加 ここに何かを埋めた
回収を追加 前に埋めたものをここで受けた

または空行で/を打ち、一覧から「メモ」を選びます。副題は「著者のメモ(書き出しには含まれません)」で、できるものは同じです。

どちらの道でも、次のことが起きます。

  • タイトルにはその行の先頭40文字が入ります。空行なら、種類の名前がタイトルになります
  • メモのパネルが開いて、そのまま編集に入ります。本文はそこに書きます
  • その行の余白に、小さなアイコンが出ます

また見つける

  • **脚本の上で。**行の余白を見てください。アイコンがあればメモがあり、押すとパネルでそのメモが開きます
  • パネルから。Ctrl/⌘+Shift+Nで開きます。メモの側から、留めてある行へ飛ぶこともできます

処理が済んで解決にしたメモも消えません。アイコンの見え方が変わって、そこに残ります。解決は状態で、削除ではありません。

1ファイルが1「章」

メモのパネルはもともと小説のために作られていて、絞り込みの単位が「章」です。1話が1ファイルなので、.scriptファイル一つが、その絞り込みでは一章として振る舞います。第3話のメモだけ見たいなら、そのファイルに絞ってください。

脚本スタジオにあった「作品/シーズン/話数/すべて」の範囲の絞り込みと、「種類別/シーン別」の二つの表示は、階層と一緒になくなりました。

メモは書き出されません

プレビューにも、PDFにも、Wordにも、Fountainにも入りません。あなたのためのものです。制作側に読ませたいことは、ト書きに書くか、コメントにしてください。

メモとコメントは別のものです

どちらも同じ行に留められますが、仕事は逆です。

メモ

  • 自分のため
  • 四種類あり、解決にできる
  • パネル:Mod+Shift+N
  • 読み取り専用の相手は作れない

コメント

  • ほかの人のため。やり取りが続く
  • 右クリックから「コメントを追加」か「修正を提案」
  • パネル:Mod+Shift+C
  • 読み取り専用の相手でも残せる

共有リンクを開いた監督やプロデューサーにできるのは、コメントです。コメントはあなたの原稿を書き換えないので、読むだけの相手にも開いています。スマートフォンで行を長押ししても、同じことができます。

留めておく価値のあるもの

  • 「ここで沈硯の目が疲れから警戒に変わる。最後まで疲れた芝居にしないこと」
  • 「顧遂のこのセリフは言いすぎ。鍵を押し出すだけにしてみる」。こういうものはToDoにしておくほうが向いています
  • 「父の手紙の一枚目をここで伏せてある」と書いて伏線にし、第11話で受けるところに回収を付ける
  • 「このシーン、第5話に移したほうがいいのでは」

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