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脚本の構成:三幕とビートはどのファイルに載るか
最終更新 September 10, 2026 · 約10分で読めます
ひとことで言うと:脚本の構成がどこに載るかを説明します。一話は一ファイル、シーズン全体の形は
.beatsビートボードの上、どのシーンがどのビートに属するかはシーンカードの上。旧の構成テンプレートと幕の編集がなくなった理由も書きます。

構成はいま二つの層です。一つのダイアログではありません
旧・脚本スタジオのやり方はこうでした。シーンボードに入ると「構成を選ぶ」ダイアログが出て、選ぶとボードに幕の列が生える。あとは幕の名前を変え、足し、削り、ひとそろいを自分のテンプレートとして保存できました。あの一式がもうありません。 ダイアログ、幕の編集、「今の構成をテンプレートとして保存」、「マイテンプレートを管理」。
4.0は構成を二つの層に割りました。脚本のファイル構成そのものが、もともと二層です。
脚本/ 第01話 写本娘.script 第02話 緝字司.script …(一話一ファイル、全12話) メモ/ 脚本アウトライン.md 物語の骨組み.beats
| 層 | どこに住むか | 何に答えるか |
|---|---|---|
| シーズン / 作品全体の形 | 一枚の.beatsビートボード |
三幕はどこで割れるか。中点はどの話か。まだ何もない区間はどこか |
| 一話の中で各シーンがどこか | その.scriptのシーンカード |
このシーンはきっかけか、フィナーレか。この話は何分になるか |
シーズンの形:四つの構成をビートボードに
パブリックドメインの四つの構成(三幕構成、台湾式テレビドラマの3幕6ビート、起承転結、フライタークの五部)は、いま.beatsの組み込みテンプレートです。**それぞれの中身、どんな話に向くか、選んだあとで変えられるかは四つの構成テンプレートの選び方に全部あります。**ここでは繰り返しません。
足すのは「脚本ではどう使うか」の一段だけです。
- 一枚でシーズンぶん。 幕を三幕に、ビートカードをリズムの点に使って、各話の
.scriptをファイルツリーから、それが属するビートに落とします。話が乗っていないビートが、まだ書いていないところ。三話が積み上がったビートは、たぶんだれている区間です。 - 一枚で一話ぶん。 ショートドラマや一話完結もので、その一話に完結した弧が要るときは、台湾式テレビドラマ(3幕6ビート)の六枚がちょうど一話の長さに合います。このときボードに載るのはシーンの計画で、実際のシーンは
.scriptの中です。 - 一話に一列。 12話なら幕を12個、各列がその話のリズムです。列が増えると横に流れますが、「第7話はビートが二つしかない」は見逃せません。
ファイルカードが.scriptを指しているとき、カードにはシーン数とシーンの一覧が出るので、開かなくてもその話がどれだけ書けているか分かります。テンプレートにはファイルカードが一枚も入っていません。話は自分で落とします。
一冊に.beatsは何枚あってもかまいません。シーズンぶんに一枚、ある副筋に一枚、互いに邪魔しません。これが複線を並べるやり方でもあります。複線の組み立てへ。事が起きた先後を並べたいときは、別に.timelineを作ります。
一話の中:シーンカードの「ビート」
.scriptを開いてツールバーをボードに切り替えると、ドラッグできるシーンカードの列が出ます。カードの右下にビートのドロップダウンがあり、空のときは「+ ビート」と出ています。
中にあるのは三幕構成の定番のビート名の固定リストで、最後が「自分で入力」です。これは選ぶための一覧で、入力欄ではありません。自分の言葉を打ち込む場所はここにはなく、リストの中身はどの脚本ファイルでも同じです。.beatsで選んだ構成には連動しません。
ビートの隣は、そのシーンの推定の尺(~Nmin)です。これもその場で計算します。セリフとト書きを読み直し、セリフはト書きより遅く数え、シーンごとに転換の時間を少し足します。ツールバーには話全体の推定と、あなたが分で設定した目標が出て、目標に近づくと色が緑から黄、赤へと変わります。
ビートのドロップダウンの中身
+ ビート オープニング・イメージ セットアップ きっかけ 葛藤 第二幕へ B ストーリー お楽しみ ミッドポイント 迫りくる敵 すべてを失って 心の暗闇 第三幕へ フィナーレ ファイナル・イメージ 自分で入力 …および、この同じファイルの別のシーンにすでに付いているビート
どの脚本ファイルでも同じ15項目です。この一覧は .beats で選んだ構成に**連動しません**。いちばん上の「+ ビート」は欄を空に戻すための項目でもあります。「**自分で入力**」は15項目のうちのひとつで、打ち込む欄ではありません——選ぶとカードに「自分で入力」と出ます。この一覧に自由な文字列が現れるのは、同じファイルの別のシーンで使われている値だけです。
ビートの欄は何も検査しません。「ミッドポイント」と付けてもそれが中間になるわけではなく、Slimaが「あなたの第二幕は三幕構成に合っていません」と言うこともありません。自分で見渡すためのものです。
幕:読めますが、新しいファイルはもう生みません
旧スタジオのシーンボードは幕で列が分かれていて、幕は選んだテンプレートから生まれ、あとから名前を変えたり足したり削ったりできました。新しい.scriptには幕を作る入口がありません。空の状態に出ていた構成の選択画面は、4.0で取り除かれました。
まとめて取り払われなかったのは読むほうです。旧スタジオから変換してきて、もともと幕を持っている.scriptは、構成パネルでこれまでどおり幕ごとに並びます。データが行方不明になることはありません。実際に出会うのは、この二つです。
- 旧作品から持ってきた脚本ファイル:構成パネルは幕でまとまりますが、その幕は編集できません。
- 新しく作った脚本ファイル:構成パネルの「シーン」モードは、平らな一列です。
幕がほしければ.beatsの幕の列を使ってください。あちらの幕は名前を変えられ、足せて、削れて、ドラッグできます。これが「自作の構成テンプレート」の今の代わりでもあります。一枚の.beatsが、あなたのテンプレートです。 次の作品で同じリズムを使い回すなら、そのファイルを複製するだけ。旧のテンプレート管理画面より、抽象の層が一つ少なくなりました。
伏線:メモに移り、しかもその行に固定されます
旧の伏線の追跡は旧メモタブの一欄で、二種類のメモ(伏線を埋める / 回収する)を作品全体で集めました。あの欄はなくなりましたが、二種類のメモは残り、しかも精度が上がりました。
脚本のどの行でも右クリックすると、メニューの下に四種類のメモが出ます。メモを追加 / ToDo を追加 / 伏線を追加 / 回収を追加。メモはその行に固定されます。シーンではなく、行です。
一つ埋めて、回収する
どちらのメモも自分の行に固定されているので、セリフを書き直しても流されません。
得なのは、もう脚本専用ではないことです。小説の章、企画のファイル、ビートボードが同じメモを使うので、「この本でまだ回収していない伏線」は二つではなく一つの問いになります。AIもメモを読み、書き込めます。伏線と回収のメモとメモとAIへ。
関連
- Docs:複線の組み立て:形はビートボード、時間は年表
- Docs:四つの構成テンプレートの選び方
- Docs:ビートボードとは、いつ使うか
- Docs:ビートと幕を作って並べる
- Docs:伏線と回収のメモ
- Docs:メモパネルの全体像
- Docs:シーンの分割と結合
- Docs:脚本ファイルを開くと何が見えるか
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