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ビートと幕を作って並べる

最終更新 September 9, 2026 · 約10分で読めます

この記事では、ファイルツリーからビートボードを作り、幕とビートを足し、ドラッグで並べ、章のファイルをビートに付けるまでを説明します。あわせて「削除」と一口に言っても何が消えて何が消えないのかを整理します。

ビートボードを作る

ファイルツリーのいちばん下に、破線の「コンテンツを追加」があります。押すと一段の平らな一覧が開きます。作れるもの8種類がすべて同じ段に並び、折りたたみはなく、これ以上開くものもありません。

新規原稿、新規資料、新規フォルダー、新規関係マップ、新規脚本、新規地図、新規年表、ビートボードを追加

ビートボードはいちばん最後です。

ファイルツリー下部の「コンテンツを追加」を開いたところ。作れるもの8種類が一列に並び、最後が「ビートボードを追加」です

  1. ファイルツリーの下にある「コンテンツを追加」を押す
  2. 一覧のいちばん最後の「ビートボードを追加」を選ぶ

できたファイルの名前は「無題のビートボード」、拡張子は.beatsです。そしてファイルツリーの最上位に置かれます——選んでいたフォルダーの中ではありません。フォルダーに入れたいときは、あとからドラッグします。名前はほかのファイルと同じくダブルクリックで変えられます。サンプル作品『墨潮』では「メモ」フォルダーに置き、「物語の骨組み」に変えてあります。

右クリックからも作れます。フォルダー(またはツリーの空いているところ)で右クリックすると、一段目には新規原稿・新規脚本・新規資料・新規フォルダーの4つだけがあり、ビートボードは「そのほか」の中です。こちらの利点は置き場所で、右クリックしたフォルダーの中に直接できるので、あとから動かす必要がありません。

できたばかりのボードは空で、真ん中に4つの構成テンプレートと「白紙から始める」が出ます。テンプレートの選び方は4つの構成テンプレートの選び方に分けました。この記事は「白紙から始める」を押した場合、またはすでにあるボードに足していく場合の話です。

「白紙から始める」を押しても幕はできません。ビートのカードが1枚、「幕未割り当て」の列に置かれます。幕がほしければ自分で足します(次の節)。

幕を足す

ボードのいちばん端に列がひとつあり、そこに破線の「幕を追加」ボタンがあります。押すと列が増え、名前はまず「新しい幕」になります。

幕の名前はクリックしてその場で変えられます(スマートフォンでは下からシートが出ます)。名前は完全に自由です。『墨潮』はテンプレートが入れた「第一幕(設定)」「第二幕(対立)」「第三幕(解決)」を使っていますが、「前半」「決裂」「後始末」でもかまいません。

列の見出しには、その幕のビート数・ファイル数・字数が出ます。「この幕は太りすぎていないか」を疑うとき、最初に見る数字です。

幕の列と、最後の幕の次にある列

幕の列のヘッダー

  • 先頭に幕の名前。クリックすればその場で変えられます
  • その後ろに · で区切った三つの数字だけ——ビート数、ファイル数、そして単位つきの文字数
  • ポインタを重ねると、ツールチップがその順番で名前を教えてくれます
  • 重ねたときに が出ます——この幕を削除。中のビートは削除されず、未割り当てになります
  • 列のいちばん下に「ビートを追加

幕を追加

  • 最後の幕の先にある破線の列。中にあるのはこのボタンだけです
  • 押すと「新しい幕」という列が一つ増えます

画面に出ているのは数字だけで、「ビート」「ファイル」という語はツールチップの中にしかありません。左から順に読んでください。

ビートを足す

どの列でもいちばん下に「ビートを追加」があります。押すとカードが1枚でき、見出しは「新しいビート」、概要は空で「概要を追加…」と出ています。

  • 見出し概要もその場で書けます。ダイアログは出ません(スマートフォンでは下からシート)。
  • 概要は一文でよいです。『墨潮』の「ミッドポイント」は「無字碑が字を吸う——墨潮の災いが人災である、その第一の角。」で始まります。そのビートの仕事はこれで言い切れています。
  • ビートのカードは空のままでもかまいません。端に未執筆と出ます。それが出るべき表示です。

ドラッグで並べる(パソコン)

カードはどこを持ってもドラッグできます。つまみを探す必要はありません。落とす場所で結果が決まります。

ドラッグするもの 落とす場所 結果
ツリーのファイル/ボード上のファイルのカード 幕の列の空いているところ その幕の最後の単独カードになる(どのビートにも入らない)
同じ ビートのカードの面の上 そのビートの最後に入る(カード全体の枠が光ります)
同じ 別のカードの上端または下端 その位置に挿し込まれる
ビートのカード 幕の列の空いているところ、または別のカードの上下 幕を移り、その位置に入る
脚本のカードを開いたときのシーン 同じ脚本のシーンのあいだ その脚本の中でシーンを並べ替える
同じ 別の脚本のカードのシーン一覧 そのシーンを別の脚本へ移す

先に知っておくとよいことが2つあります。

  • ビートは入れ子になりません。 ビートのカードを別のビートのカードに落としても子ビートにはならず、前か後ろに挿し込まれます。
  • シーンを動かすと脚本そのものが書き替わります。 それはボードのデータではなく.scriptファイルの中身なので、動かす前にSlimaが自動でチェックポイントを作ります。前の状態はバージョン履歴から戻せます。

章のファイルをビートに付ける

ファイルツリーから章をそのままビートのカードに落とします。カードができたあとは、

  • カードに出るのはそのファイルの現在の名前です。ツリーで変えればカードも変わります。
  • 逆もできます。カードの上で名前を変えると実ファイルの名前が変わります(同じフォルダー、拡張子はそのまま)。同じ名前がすでにあると「名前を変更できませんでした。同名のファイルがあるかもしれません」と出ます。
  • カードの「開く」を押すと、そのファイルのタブに移って書けます。
  • 同じファイルはボード上に一度しか出ません。 ドラッグは移動であってコピーではないので、「第05章」のカードが2枚になることはありません。

置けないファイルを落とすと「章と脚本だけボードに置けます」と出ます。登場人物、場所、参考資料、関係マップ、年表、世界地図はいずれも置けません。原稿と参考資料を見てください。

カードが多くなってきたら

  • 幕もビートも、それぞれ個別に折りたためます。
  • 隅に浮いているボタンが2つあります。「すべて折りたたむ」と「すべて展開」で、ビートと脚本のシーン一覧をまとめて閉じられます。
  • ボードの空いているところでホイールを回すと横にスクロールします。列が増えたらスクロールバーを引くより速いです。

スマートフォンでの並べ替え

スマートフォンにドラッグはありません。代わりに2つの入口があります。

  • ▲▼:同じ入れ物の中で上下に動かします(同じ幕の中、または同じビートの中)。
  • 「移動…」:入れ物をまたいで動かします。シートにはボード上のすべての幕とビートが並びます。ファイルのカードにはさらに「ビートから出す」と「ボードから外す」が、シーンには「脚本へ移動…」が出ます。

それぞれの「削除」で何が消えるか

ここが誤解されやすいところです。ボードの「外す」とファイルツリーの「削除」はまったく別の操作です。

ファイルのカードをボードから外す:カードがボードから消えるだけで、ファイルはファイルツリーに残ります。中身は一字も動きません。トーストに「元に戻す」が出るので、すぐに戻せます。

ビートを削除する:ボードから消えるのはビートのカードだけです。中のファイルのカードは消えず、同じ幕の単独カードになります。これも元に戻せます。

幕を削除する:中身は何も削除されません。その幕のビートと単独カードはまとめて「幕未割り当て」の列へ移ります。これも元に戻せます。

ボードに載っている章のファイルを、ファイルツリーで削除する:ボードのカードは「この本にはもうありません」に変わり、見せられるのは当時のファイル名だけになります。その場合はカードをボードから外すか、バージョン履歴からファイルを戻します。

.beatsファイル自体をファイルツリーで削除する:ファイルツリーにゴミ箱はないので、そのファイルはすぐツリーから消えます——ただし失われたわけではありません。作品のバージョン履歴には残っているので、以前のコミットに戻せば、幕・ビート・概要ごと帰ってきます。よい知らせは章のファイルは1つも影響を受けないことです。ボードはそれらを所有したことがなく、指していただけです。悪い知らせは、幕・ビート・概要という計画のほうが消えることです。確定する前にひと呼吸おいてください。

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