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12話ぶんの登場人物と場所をそろえる:勝手に育つ名簿と、自分で書く人物ファイル

最終更新 September 10, 2026 · 約17分で読めます

ひとことで:キャラクター聖書がなくなったあと、配役と場所の一覧はどこに住んでいるのか——名簿がどうやって勝手に育つのか、人物ファイルとは何か、そして1つの名前を12話ぶんまとめて変えるときにどうするか。

墨潮 ―ぼくちょう― 脚本、第07話。沈硯の下の破線は、この名前がツリーの「登場人物/沈硯.md」と一致したという意味である。名前の前の虫めがねを押すと人物カードが開く。「34 シーン · セリフ 73 行」は12話ぶんの合計で、下のバーは話ごとの内訳(最多は第02話の 9 行)。いちばん下の「人物ファイルを開く」はその .md へ直接飛ぶ。名簿は脚本から算出されるもので、別途に管理する表ではない。

どこへ行ったか:1つではなく2つ

旧・脚本スタジオから戻ってきた方にとって、これが「私の人物データはどこへ行ったのか」の答えです。そして答えは2つに割れています。

以前:1件のデータ

  • 人物はあなたが作ったデータベースの1件でした
  • 年齢、役どころ、目的、欠点、変化、代表的なセリフを持っていました
  • シーンが人物を「持つ」のは、あなたが紐づけたからでした
  • シーン×人物の出演マトリクスもありました

いま:名簿と、人物ファイル

  • 名簿は、人物名の行にあなたが打った名前から勝手に育ちます。読み取り専用、ファイルなし、手入れも不要
  • 人物ファイルはあなたが書く.mdで、書きたいときだけ書きます
  • シーンが人物を「持つ」のは、そこで誰かがしゃべるからです

この2つは互いを必要としません。人物ファイルを1枚も作らずに12話を書き切れて、補完も件数も話をまたぐ横棒も全部動きます。逆に人物ファイル8枚を持っていて、名簿を一度も見ないこともできます。多くの人が落ち着くのは、本当に大事な6人にはファイルがあって、残りにはない、という形です。

名簿はどうやって勝手に育つのか

この作品の**すべての.script**が読まれて、人物名の行にあなたが打った名前が全部入ります。ほかのものは入りません。

  • セリフの行数の順、次に出たシーン数、最後に文字の順。 ですから補完は、誰が主役かを教えなくても主役を上に置きます。
  • 打ってから半秒くらいで出ます——名簿はファイルからそのつど計算されるので、第07話で打った名前は、次の保存のあとに第02話の補完にも並びます。
  • ト書きやセリフの本文の中でだけ触れられた名前は入りません。 ト書きに「裴照がページをめくる」と書いても、裴照は配役になりません。彼が名簿に入るのは、初めて口を開いたときです。
  • V.O.O.S.CONT'D名前の一部ではありません。 押すと順に切り替わる別のバッジで、ですから「沈硯」と「沈硯(畫外音)」は同じ1人です。読み込んだファイルは、これらをバッジのほうへ自動で寄せてあります。

名簿は大文字と小文字を区別します。そして配役が2つに割れる原因はこれが第一位です。AnnANNannは3人で、件数も3つ、プルダウンの行も3つになります。まとめるものはなく、注意してくれるものもありません。全角の英数字と半角の英数字も別扱いです。初日に書き方を決めて、あとは打ち直さず補完から選んでください。

空の人物名の行は「誰でもない」です——名簿に入らず、その下のセリフも誰のものにもなりません。ある人物の件数が少なく見えるときは、打ちかけの人物名の行がないか探してみてください。

名前の裏にあるカード

人物名の前に出る小さな虫めがねを押します——人物の情報を見る

沈硯
  34 シーン · セリフ 73 行           ← 作品ぜんたい。この話ではありません
  第01話  ████████      8             ← 1話に1本、長さはその話のセリフ行数
  第07話  █████         5
  第02話  ████████████  9
  人物ファイルを開く                 ← または「人物ファイルはまだありません」
  • 横棒が描かれるのはその人物が2話以上でしゃべっているときだけです。1話にしか出ない人には、上の1行の要約しかありません。
  • 1本ずつの比率はその人物自身のいちばん忙しい話に対するもので、ほかの配役と比べたものではありません。答えているのは「この人はいつ静かになるのか」で、「誰がいちばん台詞が多いか」ではありません。
  • カードの上には編集できるものが1つもありません。 これは読み取りの集計です。目的・欠点・しゃべり方は人物ファイルに書きます。
  • 初登場の印もなく、年齢も役どころもなく、そして4.0にはシーン×人物のマトリクスがどこにもありません。あの横棒がいちばん近いもので、一度に見られるのは1人ぶんです。

「新しい人物を作成」は何も作りません

名簿が見たことのない名前を打つと、補完の最後の行に新しい人物「…」を作成が出ます。これはその名前をこの行に打つだけです。それで全部です——ファイルは現れず、どこにも登録されず、その名前は次の保存で、あなたが自分で全部打ったときとまったく同じように名簿に入ります。柱の新しい場所「…」を作成も同じことです。

ですからあとで片づけるものは何もなく、同じように、あとで埋めるものもありません。

人物ファイルは、構造化された項目が1つだけの.mdです

設定が欲しいですか。原稿ファイルを1枚作って、人物の名前を付けます。フォルダーで右クリック→新規原稿、名前を「沈硯」に変えます。

登場人物/
  沈硯.md
  裴照.md
脚本/
  第01話 写本娘

これでこの作品のすべての脚本の中のその名前に点線の下線が付き、Ctrl+クリックで人物ファイルが分割エディタのもう半分に開きます——脚本はその場に残ります。名前にカーソルを重ねると、ファイルのパスが(Ctrl+Click)付きで出ます。

照合の規則を、正確に書きます。

  • 拡張子を外したファイル名で照合します。 .md.markdown.txtが対象です。
  • 大文字と小文字は区別せず、前後の空白を落としてから比べます。
  • フォルダーは関係ありません。 作品のどこに置いた人物ファイルでもつながります。「登場人物」「場所」といったフォルダー名は、それがどの種類のものかをSlimaに知らせるだけで、照合の条件になることは決してありません。
  • さらに、そのファイルのfrontmatterに書いた別名のすべて。 人物ファイルが持つ唯一の構造化された項目がaliasesです。
---
aliases: [硯, 沈家の娘]
---

# 沈硯

十六歳、佑安書房の写本娘。墨案で罪人となった沈拙言の娘…

## 外見
## 性格
## 欲求と必要
## 欠点
## 軌跡(全12話)

その下の見出しはどれもあなたのものです。項目の決まりもなく、必須の欄もなく、フォームもありません。

別名が効くのは下線だけで、補完には絶対に効きません。frontmatterに「硯」と書いたということは、脚本の行に「硯」とある箇所が沈硯の人物ファイルにつながるということです——けれども人物名の補完で「硯」と打っても、「沈硯」は候補に出ません。名簿に別名という考えはなく、あなたが実際に打った文字列だけを知っています。

2つのファイルが1つの名前に当たったとき。その人物の名前が実際に付いているファイルが、他人の別名に勝ちます。完全に並んだ場合はどちらかが黙って勝ち、警告は出ません。2枚の人物ファイルに同じ名前を付けないでください。

場所:同じしくみ、入口が1つ少ない

  • 名簿は同じやり方で育ちます。もとになるのは、この作品のすべての.scriptのすべての柱の場所欄で、出たシーン数の順に並びます。
  • 場所欄をクリックした時点で一覧が開きます。打ち始める前からです——ですから空の場所欄が、作品ぜんたいの場所を、よく使うものから順に並べます。第02話が第01話の「佑安書房」を、書き間違いの心配なしに拾えるのはこれのおかげです。
  • /のスラッシュメニューの「クイック挿入」は、この作品でよく使う場所の上位5件を持っています。
  • 同じ名前の.mdは同じようにつながります——場所に点線の下線が付いて、Ctrl+クリックで開きます。ただし場所にはカードがなく、「場所ファイルを開く」というボタンもありません。Ctrl+クリックが唯一の入口です。
  • 内か外かはその名前を最後に使ったシーンから名前ごとに覚えられます。ですから同じ場所が内のときも外のときもある場合、プルダウンの内/外の印はあなたが直近に設定したほうを出します。あれは手がかりで、規則ではありません——シーンごとの印は、シーンごとに設定してください。

場所には話ごとの表示がありません。人物には分布の横棒がありますが、場所にはプルダウンの合計シーン数しかなく、それ以上はありません。どの話が夜市を使っているか知りたいときは、検索してください。

墨潮 ―ぼくちょう― 脚本、第04話の最初の柱。場所の欄を空にしてクリックすると——打ち込まなくても——作品じゅうの場所が出てくる。佑安書房 16シーン、承文海 7シーン、泥の入り江 7シーン、緝字司の役所 4シーン……各行の左に内/外のラベル、右にその場所が出るシーン数が付き、多い順に並ぶ。場所は自分で管理する一覧ではなく、柱に打った言葉から育つものである。空の欄には「+ 場所」と出る。

1つの名前を1シーズン通して見る

場所は3つあり、それぞれ何に答えるのかを知っておく値打ちがあります。

知りたいこと 見る場所
彼女がどの話でしゃべって、どれくらいか 人物カードの話ごとの横棒
どのファイルが彼女に触れているか——ト書きの中も、メモの中も 彼女の人物ファイルのリンクされた要素パネル
この話の誰が、どのシーンにいるか 構成パネルの「登場人物」タブ(CtrlShiftO)——この話だけ

真ん中が、いちばん見落とされます。人物の.mdを開くと、リンクされた要素のパネルが言及されている場所を、フォルダーごとにまとめて並べ、ファイルごとの一致件数と、いくつか強調した抜粋を出します。そして脚本ファイルも走査されています。ですからその人物ファイルは、裴照が第02・08・09・11話で書かれていることを、彼が口を開いていない箇所まで含めて教えてくれます。

存在しないもの。作品ぜんたいの配役一覧の画面はなく、場所一覧の画面もなく、人物×話数の表もありません。旧い出演マトリクスに代わるものはありません。完全な名簿にいちばん近いのは、読み上げ側のキャラクターの声のダイアログです——この作品のすべての脚本に出る人を並べて声を割り当てさせるもので、設定の画面が名簿を兼業しています。

12話ぶんの名前を一度に変える

人物にも場所にも、名前を変える専用の道具はありません。 あるもの、そして役目を果たすものは、作品ぜんたいの検索と置換です。

1シーズンを貫く人物名を変える

CtrlShiftF 置換を表示 2つの書き方を両方打つ すべて置換

「すべて置換」が歩くのは作品のすべてのファイルで、結果の一覧に見えているものだけではありません。

.scriptの中で、置換が届くのは本当に大事な項目です。セリフ、ト書き、括弧書き、転換、人物名、ショットの内容、柱の場所と注記、シーンの概要、そして表紙の題名・サブタイトル・脚本家名・logline。内部のID、要素の種類、時間帯、シーン番号には触れません。

脚本はファイル単位でしか置換できません。散文のファイルは一致1件ごとに置換のボタンが付きますが、構造化されたファイル(脚本・関係図・地図・年表・ビートボード)には「このファイルの {count} 件を置換」だけがあり、パネルにもそう書いてあります。先に一致を読んで、それからファイルを置換してください。

日本語・中国語・韓国語の名前では「単語単位で一致」を切ってください。検索はこれらの文字に対して意図的に単語単位の照合をしません——けれども置換はします。この項目を入れたまま漢字や仮名の名前を扱うと、一致は見つかるのに1件も置換されず、しかもエラーも出ません。この1項目が、あなたの午後を1回まるごと無駄にします。

パネルについてもう2つ。結果の一覧は一致1,000件で止まります(「すべて置換」に上限はないので、それでも全部を通ります)。そして検索が走り出すのは2文字目からで、1文字だけのときはEnterを押して初めて動きます。

人物ファイルの名前を変えると、つながりは黙って切れます。沈硯.mdの名前を変えると、脚本の点線の下線は全部ただの文字に戻ります。手がかりはカードが「人物ファイルはまだありません」に変わることだけです。逆——脚本のほうで人物名を変えたとき——も同じです。
直し方は1行です。もう一方の書き方を人物ファイルのfrontmatterのaliasesに入れれば、両方つながります。

関係マップは、どうやってあなたのファイルを見つけるのか

.mapはあなたが自分で文字を打つノードのキャンバスで——名簿から生成されるものではなく、「私の配役から関係マップを作って」という場所はSlimaのどこにもありません。

それをあなたのファイルとつなぐのは下線と同じ考え方ですが、1つ覚えておく値打ちのある違いがあります。ノードの文字がこの作品のファイル名とぴったり同じとき、そのファイルにつながります——そしてここでは大文字と小文字を区別します。 つながったノードの上には小さなリンクの印が付き、Ctrl+クリックでファイルが開きます。ファイルツリーからドラッグして置けるのは原稿ファイルだけですが、手で打ったノードが脚本ファイルを指していれば、それも開きます。

.mapはこの作品のツリーにあるただのファイルなので、1枚の関係マップが作品ぜんたいの面倒を見ます——同じ作品に入っている小説の章と脚本の話は、同じ1枚を共有します。そして逆向きも本当に役に立ちます。人物ファイルは、同じリンクされた要素のパネルの「関係」に、そのマップのつながりを出します。

関係マップそのものは 関係マップ:人物のつながりを描く関係マップはホワイトボードでもある にあります。

こうしないほうがいい場合

  • 通行人ひとりずつに人物ファイルを作らないこと。 人物名の行にある名前は、それだけで件数も補完も備えた完全な名簿の一員です。人物ファイルは、矛盾を取り違えたくない人のためのものです。
  • 別名で打つ手間が減ると期待しないこと。 別名はつなぐ役で、候補を出す役ではありません。名前は補完から選んでください。
  • 一度使った名前を打ち直さないこと。 大文字1つの違いで、人物が2人になります。
  • マトリクスを待たないこと。 誰がどこに出るかを知りたいなら、人物ファイルの「言及されている場所」が正直な答えで、その粒度はシーンではなくファイルです。
  • 書いている途中の改名は必ず「すべて置換」で、そのうえで報告された件数を、検索が見つけた件数と突き合わせてください。

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