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書式の切り替え:台湾式とハリウッド式

最終更新 September 9, 2026 · 約7分で読めます

ひとことで:脚本の書式を切り替え、印字の細部を整え、そして「プレビュー」に見えているものがそのまま書き出しになる理由の話です。

脚本ファイルのツールバー。左に書き出し・ボード・プレビュー・ショートカット・集中、右に推定時間と目標、その先にハリウッド式/台湾式の切り替えと設定の歯車があります

書式はちょうど二つ

Slimaの脚本の書式は台湾式とハリウッド式の二つです。第三の国別書式はありません。切り替えは紙面の上のツールバーの端にあり、ボタン2つと歯車1つです。

書式はファイル単位の設定です。1話1ファイルなので、同じ作品の各.scriptがそれぞれの書式と印字の細部を持ちます。「この話だけ直したい」ときはこれが正しく、「作品ぜんたいをそろえたい」ときは手間になります。そこで歯車の設定を保存すると、Slimaが一度だけ「ほかの脚本にも適用しますか」と尋ねます(「すべてに適用」/「この話だけ」)。作品に脚本が1つしかないときは尋ねません。

新しく作った.scriptは台湾式で始まります。もう一方のボタンを押せば変わります。中身は1文字も動きません。

切り替えると何が変わるか

中身はそのままで、印字される字と位置が変わります。

要素 台湾式 ハリウッド式
柱 1. 內景 佑安書房 昏(一階の店先) INT. 佑安書房 - DUSK (一階の店先)
ト書き △を先頭に 先頭に記号なし
人物名+セリフ 1行にまとめる:沈硯:十二枚。 人物名は中央・大文字、セリフは中央寄りの一段下げ
括弧書き ▲(ごく小さく) (ごく小さく)
ショット ▲ 特寫:… CLOSE ON — …
人物の修飾 (畫外音) (V.O.)
よく使う転換 3つ 9つ
書体 プロポーショナル 等幅(Courierが業界標準)
用紙の既定 A4 Letter
文字の大きさの既定 14pt 12pt
Tabの流れ 括弧書きは流れに入らない セリフや人物名からTabで括弧書きへ

**どちらの印字も画面の言語では変わりません。**台湾式は台湾の対白本の慣例の字(內景/外景、日・夜・晨・昏、插景、畫外音)を、ハリウッド式は業界標準の字(INT./EXT.、DAY、INSERT、V.O.)を印字します。あなたの言語は編集画面のボタンに出ます。

歯車の中

歯車を押すと「書式のカスタマイズ」が開き、三つの区画があります。

区画 項目 説明
台湾式のオプション ト書きの先頭に△ 切ると三角形は印字されません
台湾式のオプション インサートの先頭に▲ ショットと括弧書きの三角形を受け持ちます
表示 シーン番号 切ると柱から1.が消えます
表示 シーンのグリッド表示 **台湾式だけ。**柱を台湾の対白本の表(場次/時間/Time/角色、その下に景と天候)として組みます
PDF書き出し 用紙サイズ A4かLetter
PDF書き出し 文字の大きさ 10pt/12pt/14pt

はじめの二つの区画の変更は、画面にすぐ反映されます。「台湾式のオプション」は台湾式のときだけ出ます。

シーンのグリッドは台湾の対白本の組みかたで、表の見出しも台湾の字です。台湾の制作会社に渡すから選ぶもので、「そろって見える紙面がほしい」から選ぶものではありません。

プレビューが書き出しです

ツールバーの「プレビュー」は、編集画面を組み上がった紙面に置き換えます。種類の表示もなく、編集できる欄もなく、シーンのカードの枠もない、きれいな1ページの脚本です。

なぜこのページを信じられるのか

編集 プレビュー Word/共有ページ/スマートフォン

四つとも同じ組版の仕組みを通り、同じ書式の設定に従います。書式が正しいか確かめるなら、ファイルを開くよりプレビューが速いです。

知っておきたい例外が二つあります。

  • PDFは別の実装です(座標と折り返しの幅とページ送りを同時に計算する必要があるため)。両者のずれは自動のテストで押さえています。ふだんの校正はプレビューで足りますが、納品前に一度はPDFを開いてください。
  • **Fountainは意図して違います。ほかの脚本ソフトのための交換の形式で、自分の記法を持ち、△のような印刷のための記号は持ちません。**Fountainのファイルがプレビューと違って見えるのは、こわれているのではありません。

3.xには台湾式とハリウッド式を左右に並べる「二つ並べたプレビュー」がありました。4.0にはありません。プレビューは全面で、いまの書式だけを表示します。比べるには書式を切り替えて、もう一度見てください。

隣の推定時間

切り替えの手前に、その話の長さが出ます。推定/目標/百分率。

  • 推定は各シーンをその場で計算した合計です。セリフとト書きの文字数を読み速度で換算し、シーンとシーンのあいだの転換の時間を足したもの。シーンごとに計算し直すので、AIが書いたばかりのシーンも数に入ります。0のままにはなりません。
  • 目標はその場で直せます。整数の分で、空にすると未設定です。目標がないときは推定だけが出ます。
  • 百分率は目標があるときだけ出て、色は緑(余裕あり)、黄(近い)、赤(到達または超過)です。

各シーンの柱の行にも~Xmとそのシーンの目標の分数があります。「1シーン30秒」という縦型ショートドラマの拍は、このシーン単位の目標で見ます。文字数はいつも完全な数で表示し、13Kのように丸めることはありません。

どちらを選ぶか

行き先 選ぶもの
台湾の制作会社やテレビ局 台湾式
海外のコンペ、海外のエージェント、英語で書く ハリウッド式
ほかの地域との共同製作 相手がどちらを読むか先に尋ねる
練習や授業 先生が求めるほう

**選び間違えても書き直しは要りません。**中身と書式は別なので、押せば変わります。切り替えたら二つだけ確かめてください。注記の特殊なシーンの語(FLASHBACKと回想)を言語ごと替えるかどうか、そして台湾式の3つの転換で足りるかどうか。

Fountainとの関係

Fountainはテキストだけの脚本の交換形式です。読み込むとき、Slimaは中身が台湾式寄りかハリウッド式寄りかを判断します。Fountainに書き出すのは、ほかの道具に脚本を渡すためです(書き出しの形式と範囲)。

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